ちば山では、地元の木で家を造る活動をしています。
施主さんは、家造りに、こだわりを持つ方ばかり。
その結果、メンテナンスをすれば、50年、100年は、
問題なく住み続けることができる家が完成します。
しかし、問題になることが一つあります。
・木を伐採して製材した林業家
・住まいを設計した建築家
・住まいを建てた大工、工務店
100年後、いや、10年後でさえ、どうなっているのか?
ちば山では、住まい造りの記録を残しては来ましたが
20年余りの活動の中で、
事業を継続できなくなった製材所や工務店があり
せっかく残した記録にアクセスできない場合も生じています。
また、施主の想いや住まいのコンセプトは、日々風化し、
50年もすれば、確実に忘れ去られてしまいます。
想いを風化させず、どのような家なのかを正しく伝え、
共有し続けるにはどうすればいいのでしょうか?
ちば山の住まい造りの記録は、紙ベースのものでした。
それは、担当した工務店の保管庫にあります。
そのため、工務店に何かあれば、アクセスは難しい状況になります。
まずは、記録を電子化をする必要があるでしょう。
そして、ブロックチェーン上に記録します。
ブロックチェーン上に記録することで
施主の想いや住まいのコンセプトから家造り、メンテナンスまで、
全ての記録は安全に保管されます。
情報の管理を施主およびその家族が行います。
医療分野における電子カルテの共有システムと同様の考え方です。
施主が情報管理の主体となることで
工務店や製材所の廃業があっても情報が失われることなく
次の業者へと、滞りなく引き継ぐことができます。
人口が減少し空き家が増えている今だからこそ
中途半端な家をたくさん建てることなく
50年、100年と後世に伝えられる家を造り
適切なメンテナンスをしながら長く住み続けることが
大切だと思います。
あとは、住宅ローンの負担をどうするか?
金利なしの100年ローンとか、できないですかね?
住宅ローン以外の全く違った仕組みを考える必要もありそうです。