はじめに
私は社会全体でプラスチックと上手に付き合う事を前提に、プラごみに対する意識を高めるコトがとても重要だと思っています。
キーボードもディスプレイもマウスも、マウスパッドだって机だってそう、資料を保存するバインダーやカッター・はさみ・爪切り、なんだってプラスチックが使われていますので、これらと旨く付き合っていく。
いわゆる持続可能な運用を望む一人でございます。
具体策も無く問題を30年先の世代へ延ばしている「2050年カーボンニュートラル」に賛同している訳ではありません。
「1度しか使用しない可能性が高いものをプラスチックにしない」では無く、
シンプルに使用後の回収や処理に対して力を入れるべきだと感じています。
プラごみ削減、レジ袋に次ぐ「小泉進次郎氏の脱炭素社会に向けてのターゲット」は
飲食店やホテル等で配られるプラ、使い捨てフォーク・スプーンなど。
まず思いつくのは
◇ フォークやスプーンを使う商品の売り上げが落ちる為、企業はスイーツの開発に注力するよりも他の利益の高い冷凍食品等へ開発費のシフトをする可能性がある。
◇ 「スプーンやフォークが必要な製品に対してのみ」店員の負担が増える、レジ袋いりますか?よりも全てに対してではない為気持ちの上での負担はありそう。
という状況。
レジ袋に関しても「穴」を抜け普通に無料している場所もあり、バイオマス原料を25%配合・厚み0.05ミリ以上等で特に抜け道を使わなくても配る事は可能だし、パン屋さんで一つ一つ小分けにするPE袋はかなりの量があるが無料。
さらにレジ袋をゴミ袋として活用していた人が多かった為、100円ショップに
「コンビのレジ袋」が並び、レジ袋の代替品として格安エコバッグが量産される事により環境負荷があり、汚れたり破けてすぐに交換したりすることで、レジ袋よりも処理に困るごみが増える事にも繋がる。
最初にも書いたが使用後の動きに問題があるだけで、今回の対策もプラスチック資源循環促進法でも触れられているが、専用回収箱の設置を促進するらしいがそもそもを自主回収前提なので、すでにリサイクルに注力しているスーパー等は良いが、それ以外はやる事が増えるし、それに対するメリットは「専用箱の費用を多少出してくれる」程度なので、人件費を伴う運用費が上がる…いや、再資源化の先までのサイクルフォローはないんかーい。
そしてプラスチックを多く排出する事業者への勧告・公表もあるという脅しっぷり。ここまで一連のサイクルを事業者がほぼ行わない形が出来ていれば私はむしろレジ袋の方がエコだと思っている。
ちなみに
海洋プラごみの年間総量は凡そ800万トンあるそうですが(WEF2016より)
レジ袋がどれだけ海に流れたか?なんて事は分からないので、漂着した部分を見て1.7%だとか0.3%だとかいうのもあまり意味が無さそう。
漂着したごみが少ないから大丈夫ではなく、それは今「ペットボトルとか川に投げ捨てても心は痛まないよ」なんて人がそれほど多くないというコトだと信じたい。
「これが割合多いから特に気を付けよう、これは少ないから安心だね」
という目先だけで捉えず、今ある不要だとされている人から集め、作り変え姿を変え、耐用期間が過ぎたらサイクルし、その結果や効率を随時報告。
を、関わる全ての人に金銭・時間のメリットがある動きに変えるだけで全体の意識は変わっていくように思います、これが税金で賄われていれば税の信頼も増し、税収は安定するのではなかろうか。
今回の使い捨てスプーン有料化も例えば
① 使い捨てスプーンの総生産量
② プラスチックの総生産量と比較し、割合の円グラフ
③ ②を生産する為に排出されるCO2の総量
④ 実施する事で段階的に減っていくCO2排出量の推移
⑤ マイスプーンの危険性と代替のスプーンの提案資料
本件をなぜ実施したいのか?メリットとデメリットは何か?それに対して対策を講じているが足りなければ意見をくれたら重要な部分は積極的に採用する、という姿勢なら納得する人も多いように思うが、実施された未来を想像してもやはり一時しのぎ感が強い。
まぁ、店側が無条件で渡すのではなく欲しいって言われたら渡す運用に変えるとか、スペースがある所は必要な分だけ持っていってくれってするだけで半分ぐらい削減出来そうだけども。
ではでは。