【第2章 わが子をどのように育てたいか】
子育てをしていくうえで、3つの目標を持って貰う必要がある。
「能力」
「意欲」
「感性」
社会に出て活躍するに当たっては、勉強ができる能力だけではダメ。
能力とは表面的なことだけでなく、物事な本質を理解する力や表現する力のこと。
ひとことで言うと人生に対する積極性。
やりたいことややらなければいけないことを「合う」「合わない」とすぐに決めてしまわないこと。
相手の感情を考えたり賭けをやるべきか否かなど、その人の人間性のこと。
幼少期に何を美しいと感じて育ったかがこの感性の原点。
これらの力を育てて、幸せになる方法を身につけることが、ひとつの育て方になる。
「力」を伸ばすための方法
単に人の話を聞ければいいのではなく、「この人はこういうことを考えているんだな」と相手の気持ちを考えながら聞く力を育てる。
これができていれば、小~中学校の勉強に関しては問題ない状態が作れる。
小学校卒業までに、なんでもいいから「これだけは負けない」と言える特技を持つ。
特技を持つことで自信を持つことができる。
自身を持つことで、人としての芯を作る。
人としての「芯」を作ることが、将来生きていくための自信に繋がる。
小学生で身につける知力は、「見える力」と「詰める力」。
「見える力」は、図形センス、空間認識力、試行錯誤力、発見力。
見える力を育てるためには、とにかく外で五感を使いながら遊ぶこと。
例えば、かくれんぼや木登りをしているときの子供はものすごい集中力を発揮する。
「もしかしたらあの木の裏に隠れているんじゃないか?」
「枝に手をかけ間違えたら落ちてしまうかもしれない」
など空間をイメージしながら予測を立てたりして、色々なことを発見する。
「詰める力」は、論理力、要約力、精読力、意志力。
詰める力が無いと、たとえ凄いアイデアがあったとしても、実現するだけの行動力や、達成するまで続けることができない。
この力の中で最も重要なのが意志力(多少辛くても最後までやり遂げる力)。
「絶対自分の力で解くんだ!」
「最後まで自分でやり遂げるんだ!」
という耐え抜く力を持っている子は伸びる傾向にある。
いい例として、部活やクラブを最後までやり切った子などは、それだけの体力や集中力や継続力があり、正しい勉強法を知ればグングン伸びる可能性が高い。
また、子どものやる気を伸ばすには、成功体験が一番。
「やりなさい」ではやる気は下がる。
できたことを「よくできたね」「頑張ってるね」と一声掛けるだけで、子どものやる気は変わる。
第2章まとめ
・相手の気持ちを考え本質を理解し、特技を持って自信をつけることが大切
・何事もやり抜く力を身につけて、意志力を身につけることが大切
・遊びを通して五感を育てることが大切
・やる気は承認で引き出すことが大切
承認の力は絶大です。
親でなくても、大人に認められるということは、子供にとって自信につながります。
できたことを見つけて承認をしてあげると、「勉強やりなさい」は本当に必要なくなります。
特に学校では評価されない、落書きのような絵や絶対使わないであろう漢字を書いて来た時などでも、褒める+将来何に活かせるかなどを伝えると勝手に勉強し始める事例は何度も目にしています。