の続き…。
前回の記事では人間が機械の部品のように過ごし、個性が失われた状態で生きることを“絶望”と言いました。
ではどうすれば個性に溢れ、他の誰でもない自分を取り戻すことができるのか…。
それは実存の三段階をもって克服できるとキルケゴールは考えました。
今回はそんな彼の哲学について一歩踏み入ってみようと思います。
一段階目“美的実存”
まず彼は、あれも欲しいこれも欲しい…、ああなりたいこうなりたい…という欲求を純粋に追い求めるとどうなるのかを考えました。