この記事は、シリーズ記事である“日本語の雑学”をまとめた記事です。
全12記事で構成された国語の雑学を、記事の簡単な紹介とともにまとめています。
是非気になった記事からご覧ください!
フランス語に基本的に「ハ」行を発音しないことが知られていますが、昔の日本語でも「はひふへほ」の発音がなかった時代があります。
その代わりに「パピプペポ」などで代用していたそうな……。
同じ文字なのに読み方が複数ある……。
音読みと訓読みの区別は、日本語習得における難所でもあります。
ではなぜそのように読み方が分かれていったのか……。
その秘密は歴史の中に隠れているようです。
陳天麒(チン テンキ)という清朝人は、明治23年頃に東京で話されてい言葉を、中国語の発音にまとめました。
「苦滑欲皮」→「クヮヨウビ」→「かようび」と明治頃の発音は今とはかなり違っていたようです。
「ゐ」と「い」と書かれていたら、多くの人は“イ”と発音するでしょう。
元寇の前までは「ゐ」を「ウィ」、「い」を「イ」と発音していたことが分かっています。
もし鎌倉時代にウィキペディアがあったら“ゐきぺでぃあ”となるのでしょうね。
絵文字は実は平安時代からあったことが分かっています。
当時の人が歌を文字で表現する際、文字と草を合わせたりして情緒豊かに表ていました。
日本の絵文字文化もそんな前からあったのですね。
ぼく、わたくし、おいら、おら……。
日本には多くの人称代名詞があります。
また、かつては生活環境によって使う言葉異なることから、日本にきた外国人はかなり混乱したそう。
「経」の文字の音読みには「きょう」という呼び方もあり「けい」という呼び方もあります。
同じ音読みなのになぜ違いが生じるのか……。
それは音読みを日本にもたらした中国の歴史文化が関係しています。
本格的に英会話が入ってきたのは、ペリー来航以降です。
それまで主流だったオランダ語は次第に使われなくなり、英語という言語を中心に世界は広がっていきます。
記事の後半では、英語を学きっかけとなった“フェートン号事件”についてもまとめています。
文明開花の明治時代、欧米列強に追いつこうとした日本は、国語である日本語を廃止し、英語を公用語にすることを検討したことがありました。
アメリカの言語学者ホイットニーがその考えを改めさせたことから、現在も日本語が使われています。
日本が欧米より遅れているのは漢字の習得に時間を取られているからだ!
欧米の進んだ文化に触れた識者にはそう考える者も少なくありませんでした。
かの福澤諭吉もそういった人物の一人です。
若者言葉として軽蔑されがちな「ら」抜き言葉。
しかし、歴史的な変遷を見ると、「ら」が抜かれることは必然だったのかもしれません。
「ゟ、ヿ……」
一体この字は何なのだ。
読めるようで読めない文字たちですが、明治中期までは当たり前に使われていました。
使ってみると意外と便利かも!