【前回記事】
この記事ではアダム・スミスの国富論を読み解いていきます。
見えざる手、自由放任主義……、どこかで聞いたことがこれらの言葉はここから生まれてきました。
経済学の始まりともいえる彼の著書を通して、世の中の仕組みについて理解を深めていただけたら幸いです。
前回は、資材と資本について触れていきました。
人は、直接消費する以上の資材があると、余った資材から収入を引き出そうとすることや、収入を得られる可能性のある資材を資本と言うことなどをまとめてきました。
資材などの生産物が世の中を巡る際、その媒介となるものが貨幣です。
スミスは貨幣自体を資材の一部と捉えており、とりわけ特別なものであると考えました。
今回のテーマは、スミスが特別視した“市場における貨幣”についての話です。
貨幣が持つ性質について以下にまとめていきます。
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