今回は鳥に関する数え方のお話!
1羽、2羽、3羽と数える鳥ですが、みなさんはどのように口に出して数えていますか?
特に10羽となるとじゅっぱ派とじっぱ派で迷うこともしばしば……。
本来はどちらが正しいのでしょうか?
そんな鳥の数え方について触れていきます。
鳥10羽の本来の数え方は「じゅっぱ」と「じっぱ」どちらが正しいでしょう?
答え
↓
↓
↓
じっぱです。
本来の呼び方は“じっぱ”ですが、現代においては“じゅっぱ”と数えても間違いではありません。
“じゅっぱ”も現代において正確に意味が伝わる上に多くの人がそう発音している以上、日常で使う数え方として定着しているため、間違いとは言えない数え方ですね!
実際に小学校の読み方テキストでも、“じゅっぱ”でも“じっぱ”でも答えに◯と書かれているものもあります。
さて本題はここからです。
日本語学習者にとって、この数え方の変化は習得が難しいとされています。
日本人でもあやふやなことが多い“数え方”ですが、なぜそのように数えるのか……。
数え方の辞典を元にもう少し深堀していきます。
hの音で始まる数え方
・本(hon)
1本=いっぽん
2本=にほん
3本=さんぼん
……
・杯(hai)
1杯=いっぱい
2杯=にはい
3杯=さんばい
……
hからスタートする数え方は、h・p・bの3種類の音に変化します。
一方“羽”の数え方を見てみると。
1羽=いちわ
2羽=にわ
3羽=さんば(さんわ)
4羽=よんわ
5羽=ごわ
6羽=ろっぱ(ろくわ)
……
と本来hからスタートするはずの“羽”数え方。
所どころ法則に外れた発音をするようです。
どちらかと言えば1話、2話、3話…のように、数によって変化をもたらさない“wa”の数え方が現代では使われているようです。
また三羽烏(さんばがらす)という言葉があるように、かつて確かに“h”の数え方として使われていた名残も見られますね。
今後時代が進む中でどのように変化するのかも興味深いです。
たまには10羽(じっぱ)、十手(じって)など“じゅう”を“じっ”と発音して言葉の風情を楽しむのも日本語話者としての面白さかもしれません。