今回は大街さん主催の、読書感想文企画に参加させていただきます!
図鑑を感想文にしたら学校の先生に怒られそうですが、読んでしまったものは仕方がないですからね。
図鑑であれ、読書は読書。
書かせていただきます。
「失敗図鑑を読んで」
「失敗は成功の母」、失敗しても原因を追究して改善していくことで、成功へと導かれるという意味です。
私が手に取ったこの本には、ダーウィンやライト兄弟など有名な歴史上の人物が、どんな失敗を経て成功に至ったのかが書かれています。
いつも偉業を成し遂げた後のことばかり語られる彼らですが、実際にはどのような失敗を経て成功に至ったのかを知ることができます。
特に印象に残った話は、二宮尊徳(二宮金次郎)の失敗談です。彼の失敗は、ある村の復興から「逃げ出した」ことです。
幼い頃から貧乏だった尊徳ですが、本から得た知識で自分の村の皆を助けたり、武士の家の文学の家庭教師をしたりと学ぶだけでなく、生活に活かして生きていました。
その功績を知った国のお偉いさんは尊徳に、天災などで荒れてしまった貧しい農村の復興を依頼します。
尊徳は快諾、村の復興に着手。順調に事を運びますが、それを良く思わない一派が彼の悪い噂などを流します。
復興の目処はあれど、一行に進まない村の復興と言われなのない噂に耐え切れず、とうとう尊徳は逃げ出してしまいます。
村から逃げ出した尊徳は一旦自分の村へ帰り、21日間もの断食をしながら心を落ち着かせていました。
断食という修行の中で彼は、「絶対悪もなければ、絶対善もない」「すべては自分の心が作り出したものだ」と考えるようになりました。
その人のことを悪と思えば、相手にその気もちが伝わってしまい関係は悪くなってしまう。その逆もまた然り。
こうして尊徳は悪い噂を流した一派へを敵と気持ちが消え、村の復興に再着手。
たとえ以前のように悪口を言われようとも、他の人と同じように接していました。
その結果、不思議と敵対していた一派から尊徳への考えも変わり、復興を邪魔する人はいなくなりました。
余程の責任感と彼の持ち前の知識、更には悟りに近いような修行が成せる心情の変化なのだと感じました。
逃げることは本能です。
太古の時代から危険から逃げるようプログラムされた脳ですが、人間は考えることができる生き物でもあります。
次逃げないためにどうすればいいか、似た状況に直面したらどう対処するかを考えることが、上手く生きるためのコツなのだと学びました。
---終わり---
907文字
よっしゃ原稿用紙3枚行った!これで怒られずにすむ!