今回紹介するのはクリント・イーストウッド主演&監督の映画“運び屋”です。
グラン・トリノ以降、イーストウッドが10年振りに主演をつとめた作品です。
予備知識ゼロでも最後まで面白く観ることができました。
今回も物語の核心に触れないように紹介していきます。
主人公のアール・ストーンは花農園を営む90歳のおじいさんです。
花に人生を捧げた彼は、品評会で何度も賞を貰うほど花に熱心に生きていました。
しかし娘の結婚式にも出席せず何よりも仕事を優先する彼は、家族からは愛想を尽かされ別々の生活を送っています。
そんなアールですが、業績の不振によって長年連れ添った花農園が差し押さえられてしまいます。
行く宛がない彼は家族の元へ戻ろうとしますが、孫娘以外の家族からは受け入れて貰うことができません。
口も聞かずその場を去る娘に悪態をつく妻。
結局彼は家族のもとを去ることになり、荷物が積んである自分のトラックに戻ろうとします。
その時一人の男が声をかけてきました。
男は、アールの違反も事故もないキレイな運転経歴を聞くと、
と言い一枚の紙を渡してきました。
アールは娘の結婚祝いのお金を用意するため、紙に記された場所に向かいます。
ついた場所はガソリンスタンドの一角にあるガレージでした。
いかにも悪そうな連中が雑多するガレージの中で、勝手に荷台に積まれる謎の荷物。
彼らからは、中身を調べないこと、電話には必ず出ること、そして運び先に到着したらダッシュボードに鍵を入れてしばらくその場を去ることを約束させられます。
よく事情も分からぬまま開放されたアール。
こうして彼の"運び屋”として仕事が始まります。
指定された場所に到着したアールは、約束通り鍵をダッシュボードに置いてその場を後にします。
しばらくして戻ると、鍵を入れたダッシュボードには札束の入った封筒が置かれていました。
その金額に驚いているところに男が一人。
何度も断るアールでしたが、男は「じゃぁ気が変わったら連絡しな」と、電話番号が書かれた紙を渡して去っていきました。
果たしてこの後アールがとった選択とは…。
ということろで紹介は終わり。
ここまでだいたい冒頭19分の出来事です。
全1時間38分の一部ですが、ここからストーリーはどんどん面白くなっていきます。
自分が同じ境遇だったらどのような選択をしただろうかと、映画を見終わっても良い余韻が残る作品でした。
お時間があれば是非にと思います…。