この記事では、元谷拓氏が著した“誰も知らない帝王学”を参考に、知っておくと人生で役立つ考え方をまとめていきます。
帝王学とは、伝統ある家系や家柄など特別が立場にある人が、その立場に相応しい能力を養うものの総称です。
正確には帝王学という学問があるわけではありませんが、貞観政要や孫氏の兵法などの古典はもちろん、偉人の伝記や作法書など諸々を含めて帝王学とされています。
本書からも、世界の様々な歴史から得られた人格者として生きるヒントが諸所に見受けられます。
記事を通し、そんな特別な人格教育の一端を知っていただけたらと思います。
今回のテーマは“一人の時間の過ごし方”です。
【誰も知らない帝王学より 抜粋】
人間は一人でいる時間に本性が出るものです。
自堕落な生活習慣のまま、時間を無駄にしていませんか?
一流の人間は一人のときこそ技術を磨いたり学んだりと、感性を磨くことを自分に課しています。
人生のレベルを上げるための貴重な準備時間だからです。
その小さな努力をするかしないかは、後々大きな差になります。
自分の私欲にとらわれて、欲望のままに時間を浪費していては、何事にも活かされることはありません。
人間に平等に与えられているのは時間だけです。
一番贅沢な時間の使い方こそ、学ぶべきことです。
お金をドブに捨てるような行為は誰しも避けたがるものですが、こと時間と言ったら無駄に過ごしてしまう人は多いものと思います。
そんな時は“時間”を“お金”だと思うと良いです。
時間を無駄にしている状態は、お金を無駄にしている状態ということです。
副業でも楽器でも勉強でも、実際に勉強したことを活かしてお金に変えることができる場面は沢山あります。
ゲームなどで無駄に過ごしている時間すらも、配信をしたり、攻略サイトを作成したり、ブログにしたりと、考えようによっては無駄ではないかもしれません。
ただし、それは自分で考え、行動をするという自制心や継続力は必ず必要です。
自分一人の時間というのはついつい本能的にだらけてしまうものですが、その本能をコントロールすることによって他の人よりも早く結果を出せるということでもあります。
だから、時間をお金として考えると、少しの時間も惜しくなるはず……。
もしくは、時間を無駄にしないために常に気を張って強迫観念にとらわれるのではなく、将来サボるために今頑張るという考え方でも良いです。
お金と同じくらい、いや、場合によってはお金以上に時間は大切になることもあるということですね。
受験勉強や部活を頑張ることができたと言う人は、この経験をすでに積んでいることが多いはずです。
目標のために自分のやりたいことを制限し、学ぶことや鍛錬に勤しむ。
結果はどうあれ、そこで得られる経験は、次同じように
頑張るときの支えになるでしょう。
そういった経験とは逆に、大人になり自由な時間が増えるに連れて意思の力が弱まっていき、一人の時間を無駄にしてしまうなんてこともあるかもしれません。
時間は平等に配られた資源です。
もしあの期間英会話に取り組んでいたら、もしあのときもっと準備していたら……。
そんな後悔をしないために、一人の時間をコントロールするのは大切ということですね。
かく言う自分も、全ての時間を有効活用できているかと言えばそうではありませんが、ブログや動画作成、運動や食事などを通して学ぶ時間はある程度確保できていると思っています。
経験則ですが、それらを習慣化するコツは行動するまでの障害をどれだけ取り除けるかです。
【ブログなら】
・PCやタブレットで執筆する記事を開いておく
・次に取りかかる記事を少し書いておく
【動画作成なら】
・編集画面を常に開いておく
・必要な素材やWebページを表示しておく
【運動なら】
・運動用の靴を履ける状態で用意しておく
・運動する格好で寝て起きたら動けるようにする
・などに行く準備を既に整えて玄関に置いておく
などが考えられます。
それぞれに共通しているのは、取り掛かりのハードルを下げると良いということです。
勉強の際も、勉強後に片付けるよりも、ペンやノートを机の上に出したままの方が次やるときに勉強を始めやすいはずです。
習慣化するには、行動しやすい環境を作る(できない障害を取り除く)ことが一番ですね。
今回はそんな一人の時間の過ごし方と、習慣化のコツについての話でした!