よく、「お金がない」と口にする人は多いと思う。
究極に貧乏な人でない限り、ほとんどの人は使えるお金はあることだろう。
「ないない」と口にしながらお金を使う。
もっとあることに感謝してもいいのではないか
というお話だ。
✴︎
「ない」
と思っていると、
本当にないように思えてしまい、心に余裕がなくなってしまう。
本当はあるのに、
「ある」ことを忘れて「ない」とばかり思ってしまっては、気持ちがもったいない。
思考はネガティブになり、生活そのものが悪循環に陥ってしまう。
あるものをしっかり「ある」と思えれば、心に余裕が生まれるし、感謝も生まれる。
思考はポジティブになり、生活に好循環が生まれる。
✳︎
ボクもそれまでは、
お金があるのに「お金がない」と口にするし、そう思うタイプだった。
2019年の2月
漫画の仕事だけで食べていこうと決意し、
収入の見込みが定まらないまま、貯金ほぼゼロの状態でアルバイトを辞めた。
ウダツの上がらない人生が嫌になり、
「現状を変えたい」
という一心で決意した行動だった。
当時、既に漫画の仕事はいくつか頂いていたが、生活の安定には程遠いものだった。
もっとがんばれば生活が安定するくらいの仕事を取れるのではないか。
と見込んだが、現実はそううまくいかず、
収入は安定しなかった。
それまでのお金があるのに「お金がない」と口にする生活とはちがい、
本当に文字通りお金のない生活をしていた。
何日かは、ごはんを我慢する日もあった。
お金がない、ないと思いすぎてか
精神的にもかなり不安定な状態だった。
しかし、使えるお金があることは事実だった。
お金がない
といった状況下でも、ボクはお金を払い、ご飯を買っている。
ごはんを買えるだけのお金がある。
そう思ったとき、
「ない」と思うのはやめようと思ったのだ。
ないないとばかり思っていては悪循環。
あるものはしっかり「ある」と思おう。
と。
それからは、「ある」ことに感謝するようになった。
あるということを実感して、感謝する。
そうすることで、気持ちが前向きになった。
前向きでいる時間が増えたから、
人生もなんとなく好循環になった気がする。
気持ち次第なところはあるが、
少なくともボクの人生はほんの少し幸せになった。
✳︎
人はつい、
あることを当たり前に思ってしまう。
逆に、ないことには敏感に反応してしまう。
あるものを蔑ろにし、ないときだけ嘆くのでは、なんだか人生がもったいない気がしないだろうか。
本当はあるのだから。
お金を例に扱ったが、お金限った話ではない。
・物
・時間
・友人関係
・恋人関係
全てのことに通ずる話だと思う。
ほんの少し捉え方を変えるだけで、幸福度はだいぶ違う。
ないことを嘆くより、あることに感謝しよう。