こんばんはクーです。
今回は世界最大のETF企業であるBlackRock社について企業分析を行うと共に
ETFについて取りまとめを行いたいと思います。少し前にBitcoin ETFでも話題
になりました。
ETFについての解説はシマリスさんの記事をどうぞ。
Black Rockの歴史より引用ブラックロックは、8人のパートナーにより、1988年にニューヨークで設立されました。創業以来、既存の枠組みにとらわれず、刻々と進化を重ね、資産運用を通じて最終的に人々の豊かな人生設計に貢献することに情熱を傾けてきました。
経営方針はブラックロックの使命は、お客様のより良い将来に向けた経済的基盤を創造することです。
意外ですが創立30年程の若い企業でした。堅実な投資を心がけるあまり目立たな超巨大企業といった印象を受けます。元々はBlack stoneという会社の傘下でしたがそこから独立したようです。
現CEOはLaurence D. Fink(ラリー・D・フィンク) 政治学の学士課程を修了し、不動産のMBAを保有しており、Black Lockの創業メンバーの1人です。ESG投資の重要性を企業へ強く訴えかけています。
次にETFの歴史を辿ってみましょう。世界最初のETFはこちら
世界初のETF(上場投資信託)は1990年3月にカナダのトロント証券取引所に上場したTIPS 35 (正式名称:Toronto 35 Index Participation Fund)だと言われています。
TIPS 35は、2000年3月に(中途略)
iUnits S&P/TSE 60 Index Participation Fundに合併されました。
現在では名称はiShares CDN S&P/TSX 60 Index Fund(ティッカー・コード:XIU)に変更されています。
※ティッカーコードとは長い名称を使いやすく省略した物です。
このXIUを運用しているのが、以前話題になった世界最大のETF資産運用企業Black Rockなのです。運用資産残高はグループ全体で総額6.3兆米ドル(約698兆円)です。Black Rockの商品ブランドであるiシェアーズETFシリーズはETFシェアの約36%、時価総額約200兆円です。
※世界全体のETF市場時価総額は500兆円です。(Black RockはETFのみの会社ではないので、運用残高の方が高い数値になります)
次に金ETFを見て行きましょう。金ETFは2000年台に入り急激な上昇を見せています。
この要因は2点あり
1.マイナーである鉱山会社が金売りから金を買う立場に回った(詳細は省略)
2.金ETFの誕生(めちゃくちゃ売れてる投資の雑誌ザイが作った金投資の本より)
金ETFは世界の金融鉱山会社であるWGCのCEOが開発し、2003年に世界第一号としてオーストラリアの証券取引所へ、国内第一号は2007年に東京証券取引所へと上場しました。
下のような感じです。
ETF代が購入時と年間少し必要ですが、管理等の手間や盗難等のリスクが大幅に削減出来ます。Bitcoinでもこれは重要なポイントです。Black RockやCoin baseの参入が待たれます。
では次にBlack Lock社の企業分析に移ります。
営業CF(本業の利益)は2013年~2017年で
3,642⇒3,081⇒ 3,004 ⇒2,154⇒3,828百万$(約3800億円)
と横ばいです。
チャート的には2013年から大きく伸びたものの、今月に入り大暴落。それでも200%程度のパフォーマンスを達成しています。リーマンショック時には50%程度の下落でした。
また最高値をつけたのは2018年1月と仮想通貨の値動きに近い形。
<Trading Viewより>
また最新の指標は以下の通りです。
配当利回り3.25%(2013年1半期当たり1.68$⇒2018年1半期当たり約3$)
配当金の支払いは5年間でほぼ倍に。配当性向は45.1%
PER14.17倍
約7000億円の資産運用をしている日本の会社、社長は藤野 英人さん。ひふみ投信はあまりに有名。元々日本の小型株を中心に運営していましたが、最近はアメリカ株をメインに運営しています。長く保有すれば毎年の手数料が少しずつ安くなるのも特徴。どんな銘柄を運用しているかはこちらへどうぞ。
日本で最も大きい資産運用会社はSumitomo Mitsui Trust Holdingsで、約70兆円の資産運用を行っています。
世界第二位の資産運用会社。インデックスでは世界第一位。ETF商品数は少ないですが楽天と協働し、日本市場へ参入を果たしました。他の会社とは全く違う企業構造を持ち不要なコストを削減し、低コスト(年間0.1%程度の運用手数料)ETFを顧客へ提供しています。
運用資産が大きい程、年間の運用手数料が少なくなるのも特徴。今最も勢いがある資産運用会社です。注意点としては業界として低コストへ向かっているので、優位点が崩れつつあります。
世界第三位の世界第二位の資産運用会社。世界最大のETF である
SPDR S&P500 ETF(SPY)を運用しています。
以上、Blackrock Reportでした。現状バンガードに押され気味ではありますが、ETFの運用手数料を大幅に削減したり、仮想通貨の動向を伺ったりと強固な経営基盤を持ちながらも変わりつつある企業です。ただロビンフッドの台頭、フィンテックによる変革と激動の時代であることは間違いないです。
引き続きコメント欄でアドバイスをしてくれた方には、1ALIS投げ銭します。企業分析・ETF商品等、金融動向等色々な観点からのアドバイスお待ちしてます。
・めちゃくちゃ売れてる投資の雑誌ザイが作った金投資の本