大学院卒業が決まり、図書館でだらだらしていた5月17日、
お昼休みに開いたツイッターでこんなものを発見
ジャパン・ソサエティーならすぐ行けるじゃん、
ということで行ってきました。
マンハッタンのミッドタウンイーストにあります。
綺麗なビルだな。
この日の登壇者は、ブロックチェーン協会の樋田さん、Quickの名和さん、ALISの安さんと豪華な面々。
まずは今回主催のジャパン・ソサエティから挨拶、
「今日はジャパン・ソサエティ初の日本語イベントです!歴史的!」
確かに、ジャパン・ソサエティのイベントは日本に興味を持つアメリカ在住の方向けのものが多いため、いつもは英語です。
今回も英語で講演するのかなと思っていたので、これは嬉しい。
ニューヨークでブロックチェーンの話を日本語で聞けるなんて、なかなかない機会に会場は満席です。
トップバッターはブロックチェーン協会の樋田さん。
自己紹介およびブロックチェーン協会の生い立ちから始まり、まずはビットコインの説明。基礎から学ぶ、とついているだけあってとっても分かりやすい説明。
サトシナカモトって誰?から始まり(樋田さんは暗号を専門とする研究者の集団ではないか?わからないけど、と説明)、ビットコインの特徴、法定通貨や金との比較、電子マネーとの違いなど、初心者が持つ疑問にこたえるかのような解説でした。
その後、ブロックチェーンの仕組みについて「説明するとこの時間に収まらないんですけれども」と前置きをした上で、簡単に図解。今まで聞いた中で一番わかりやすかった気がします。
(ただ、講演終了後にブロックチェーンの一種がビットコインですか?とおっしゃっていた方もいたので、基礎からというのはなかなか難しいものだなと感じました)
技術的な解説の後は、実際のマイニングの様子や日本での仮想通貨取引所、仮想通貨が使える場所、ICOなど応用に関しての紹介。
ビックカメラ有楽町でビットコイン支払いができたことをSNSで報告するのがちょっとした流行りだった(今でも?)とのこと。
確かに、ブロックチェーン技術の応用自体はアメリカの方が最近盛り上がっているような気がしますが、決済の浸透度としては日本は先を走っているのかもしれません。
後半はブロックチェーン技術を応用した様々な事例の紹介。
特に、印象に残ったのは国連におけるブロックチェーン技術を用いた取り組みについて。
難民等のIDを持たないい方に向けたIDサービスをブロックチェーンと指紋認証でやるというもの。また、難民の方は大抵がアンドロイド携帯をもっているらしく、ここにウォレットを作りIDと紐づければ銀行口座のような形にできるのではないか、とのアイデアを紹介されていました。
「ブロックチェーンはそもそもボーダレスな技術」
「国で使うというよりは、国連のような国を跨いだ所で使われる方がやりやすいのではないか」
「通貨が回れば独自の経済圏が生まれる可能性が出てくる」
「経済圏ができれば彼らに仕事ができるかもしれないし世界が新たな経済圏のもと回るようになるかもしれない」
など樋田さんの熱量を感じました。
長くなっちゃったので次回に続きます。
MALIS