なんやかんやあって人類は一つの国にまとまりました。
安定した平和な世界が訪れたのです。
大いに人は繁栄し、その数は地表を覆うほどになりました。
その数はとても多く、人は皆手を上げないと他人に触れてしまうほどでした。
「困ったな」誰かが言いました。
「この星は息が詰まりそうだ」
空を見上げて言いました。
「そうだ、この星を出ようじゃないか」
それはいいアイデアだ、誰もがそう思いました。
それは国の偉い人にとっても良い考えでした。
夢を見る者、職が無い者。
宇宙はフロンティアだと謡い、人々を送り出していきました。
「どうせ失敗するさ、駄目でもともと。無駄な食い扶持が減っただけ良しとしよう。」
国の偉い人は上手くいくと考えていませんでした。
宇宙に出た人は、初めに援助を受けただけで放っておかれたのです。
10年が経ち、未だに宇宙には住める場所はありませんでした。
20年が経っても、出来ませんでした。
とうとう、初めに宇宙に出て行った人が寿命で亡くなってしまいました。
「宇宙に人が住む事なんて不可能だったのだ」誰もがそう思いました。
宇宙に人が住むという夢は、人々から忘れられていきました。
しかし10数年の後、人の住める環境ー宇宙コロニーが完成しました。
最初に宇宙に出て行った人が亡くなった後も、その子供や孫が仕事を引き継いでいました。
宇宙へ出て行った人の子孫は、終に第二の故郷を手に入れたのです。
ーあとがきー
宇宙世紀と言えばガンダムの舞台となった架空の時代です。
この話はガンダムの宇宙世紀を参考にして適度に変えています。
ALISブログは、やはり記事が多いです。
しかし短編小説を投稿する場所としても、理想的だと考えています。
試験的に、これから何本か短編小説を投稿してみようと考えています。
面白そうだと思われたら「良いね」をいただけると嬉しいです。
それでは・・・