4歳の時
我が家に世界最新技術の
ラジカセがやってきた。
このラジカセを買った時
アニメの歌がたくさん入っているテープも
セットで買って来てくれた。
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪
俺は
そのラジカセで
いつでも好きなアニメの歌が聴けるなんて
嬉しくてしょうがなかった。
そのアニメのカセットテープは
オープニング曲とエンディング曲が
セットで収録されていた。
ヾ(*´∀`*)ノ
俺は
幼稚園から戻ると嬉しくて
毎日アニメの曲を聞いていた。
このラジカセは
スピーカーが1つしかないモノラルタイプ。
しかも
曲の頭出しなんてなく
「プレイ」「早送り」「巻き戻し」「録音」
この4っつの機能しかない物だった。
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俺は
アニメの曲を聴いている内に
ある事に気が付いた。
俺が好きなアニメの曲は
なんと!全部エンディング曲だった!
オープニング曲のテンポが良い曲は
あまり好きになれず
エンディング曲の様な
ゆっくりテンポが好きになった。
ゆっくりな曲が好きになった訳は
言葉が理解しやすかったから。
♫꒰・◡・๑꒱♫꒰・◡・๑꒱♫꒰・◡・๑꒱
それにきちんと
言葉の情景も想像しやすい。
つまり俺は
テンポが速いと頭の回転が追い付かず
全然曲の意味が理解できなかった。
ワカラナイ(´・д・`)ゞ
でも
オープニング曲の中でも
好きになれた曲がいくつかあった。
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俺が好きになれたオープニング曲は
「釣吉三平」「がんばれ元気」「バルディオス」
こんな曲が好きになった。
当時のアニメソングの中でも珍しく
テンポが遅いオープニングで
言葉の意味が理解できた。
アニメ自体は
ストーリーの意味が解らないけど
見てるとウキウキワクワクするから見てた。
♪(´ε` )♪(´ε` )♪(´ε` )
この頃の俺は
本能でアニメを見て楽しんでいる感じだった。
そして
とにかくピカピカ光るアニメが面白くて
何かそんな映像を見ると凄く嬉しかった。
でもアニメの最終回だけは
何故か強く印象に残ってる。
多分それは
最終回だけしっかりしたストーリーが
構成されてたからかもしれない。
(^u^)タノシイ~
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ある時このラジカセに
赤いボタンが付いている事が気になった。
(´-`).。oOナンダロウ?
赤いボタンがある事は
買った当時から知っていたが
アニメの曲を聴けることに夢中で
特に気にしてなかった。
この赤いボタンの事を母親に尋ねると
「赤いボタンを押すと声を録音できるよ」
そう言われたので早速録音してみたくなった。
でも言われた通り赤いボタンを押しても
録音が始まらない。
(*´・ω・`)o0○ナンデ?
俺は
操作がよく解らず
母親に詳しく教えてもらう事にした。
録音の操作方法は
「録音ボタンと再生ボタンを同時に押すの」
そう答えてくれた。
早速教えてもらった通りやってみる事にして
再生ボタンと赤いボタンを同時押ししてみた。
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俺は
声が録音できる事が楽しみで
ワクワクしながら母親に教わった操作をしてみた。
そしたら
赤い録音ボタンが固くて押せない。
何故かよく解らないけど
赤いボタンだけ凄く硬かった。
そこで俺は
体重をかけて赤いボタンと再生ボタンを
同時に思いっきり押してみた!
ヽ(#`д´#)ノオリャ!
そしたら
何とか押す事が出来た!
でも
すぐにボタンが戻ってしまい
録音が出来ない!
ナンデダロ━━x(´д` = ´Э`)X━ナンデダロ
俺は
更に母親に録音のやり方を
詳しく聞いてみる事にした。
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俺は
洗い物している最中の母親の手を引っ張り
ラジカセの所に連れて行き
なんで録音できないのか聞いてみた。
そしたら
録音できない原因は
カセットテープが入っていないからだった!
(;゚Д゚)ソンナ~
俺は
てっきりラジカセ本体が
声を録音してくれるものだと思い込んでいた。
そしたら母親が
「明日空のカセット買ってくるから
そうしたら録音できるからね」と
そう言ってくれた。
翌日
幼稚園の帰り道レコード店に寄ってくれて
空のカセットを買ってもらった!
そして早速
母親が用意してくれた空のカセットを
ラジカセに入れてみた!
+ (o゚・∀・) + ワクワクテカテカ +
これで
やっと自分の声を録音できると思い
もう胸が弾けそうなほど嬉しくなった!
ヤッタ──ヽ(〃∀〃)ノ──!!
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俺は
早速全体重をかけ
再生ボタンと録音ボタンを同時押しした!
(# `益´)凸オリャ!
そうすると
なんと空のカセットテープが
クルクル回り始めたでわないか!
俺は
この瞬間録音が始まった事が解った!
ヤタ───ヽ(・∀・)ノ───!!
そして
声を録音しようとしたけど
何をしゃべって良いのか解らない。
そこで
「何でも良いからしゃべっちゃえ!」
そう思って発した言葉は
「うんち!」「おしっこ!」「ちんぽこ!」
その言葉が
記念すべき歴史に残る
生まれて初めての録音した言葉だった!
そして早速録音した言葉を聞いてみたら
しっかりその言葉が録音されてて
もう最高にうれしかった!
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俺は
この後も色々な言葉を録音しまくった。
でも
ただ言葉を話してるだけだと飽きてきた。
('A`)アキテキタ~
そこで
母親を連れてきて
「何か話して!」と提案してみた。
そうすると
少し悩んで「絵本を読んで録音してあげる」
そう言ってくれた。
そして早速絵本を持ってきて
録音ボタンを押して
母親が絵本を読み始めてくれた。
その本の名前は
「バービーの隠れ家」と言う絵本だった。
そしたら母親は
その録音した本を毎日寝る時再生して
自分の絵本の朗読負担を減らしてた。
( ̄、 ̄*)zzz。o○