5歳の時
友達を家に呼んで
よく一緒に絵を描いていた。
俺が書く絵は
電車が好きだから
電車の絵ばかり描いていた。
(´∀`*)ウフフ
その中でも新幹線が好きで
新幹線の絵だけは
他の子より上手にかけてた。
アニメも
「銀河鉄道999」が大好きで
毎週欠かさず見てた。
銀河鉄道999の客車は
お風呂や図書館や仮眠室があり
まるで走るホテルみたいで
凄く夢があり憧れてた。
そして俺もいつか
こんな走る家に住みたいと
本気で感じるようになる。
ウフフ♪(。-艸・。)
しかしこの時
銀河鉄道999の客車が狭くて
「もっと広々してたら良いのに」
そう感じるようになってきた。
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そこで俺は
電車の絵を描く時必ず
客車の中に部屋をたくさん描き
まるでお城の中のようにした。
そのため客車1両分が
豪華客船の中みたいになり
それがたくさん繋がってる
宇宙船みたいな電車になった。
しかし俺は
この電車の絵が大好きで
普通に走ってる電車と全然違う
完全オリジナル電車を描き続ける。
それを見た大人達は
何でこんな絵になるのか
凄く不思議な顔をして
誉め言葉に迷ってた。
俺の絵は
完全に電車型の豪華客船が
たくさん繋がってる絵だったから
大人の感覚じゃ理解してくれない。
でも俺は
そんな事全く気にせず
自分だけが満足する絵を描き
自己満足に浸ってた。
そして俺は
この絵を描いていく内に
大豪邸にも憧れていった。
ヾ(*´∀`*)ノ
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こんな絵を描き続けてた俺は
だんだん欲が膨らみ
更に豪華仕様の絵になって行った。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
客車の中の部屋が
描いていく内にだんだんと
高級ホテルみたいになっていく。
しかもこんなお城みたいな所に
俺1人だけが住み
悠々と生活し移動し続ける。
そんな夢みたいな妄想が
だんだん暴走し始め
とうとうこれで宇宙を旅する
そんな事まで思い描いてた。
こんな大きな
電車型の宇宙船に乗って
「色々な星に行ってみたい」
そう思うようになる。
しかし
ふと我に返り周りを見渡すと
8畳1間の1DKの部屋が見えた。
|ω・`)ショボーン
この時
現実と夢の差が大き過ぎて
絶対実現できない夢だと
痛感してしまった。
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この夢の事は
母親によく話してて
母親がいつも「出来たら良いね」と
気のない返事を返してくる。
そんなある日母親が
「宇宙で暮らすには
英語の勉強が必要よ」
そう謎な事を言って来た。
そして母親は
俺に母親が中学時代使ってた
英語の辞書を渡してくれてた。
しかし5歳の俺にとって
英語の辞書を見ても
書かれてる事が全然解らない。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
でも紙質が凄く薄い紙質で
メージをめくる感触が
何だか心地よくて好きだった。
なので俺は
その英語の辞書の
ページだけめくって楽しんだ。
(´∀`*)ウフフッ
しかしそれだけじゃ飽き足らず
英語の辞書にひらがなで
「うちゅうれっしゃ」と
落書きもしてしまった。
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ある時
幼稚園の卒業アルバムを作るので
アルバムの表紙にする好きな絵を
描く事になった。
この時描いた絵は
当然列車型の豪華宇宙船の絵を描き
先生に提出した。
(*´▽`*)
しかし案の定
先生が不思議な顔をし
「これで良いの?」と聞いてくる。
しかし俺は
もう不思議な顔をされる事が慣れて
「これでいい!」と返事した。
<(`^´)>
そして
そのままの絵が使われて
卒業アルバムが完成し
超ご満悦な気分になる。
他の子達は
乗り物の絵やお花畑の絵など
普通の絵を描いてたが
そんな絵に全く興味がなかった。
こんな変な絵を描いて
みんなに不思議がられてたが
当時通ってた絵の教室の先生だけが
唯一俺の絵を誉めてくれてた。