体の一部や全体の麻痺で動けない人が
もう一度自分で歩く為に使う機械で
外骨格という体の外側に付けて
電動で関節を動かせる物があります
今までの外骨格は重くて装着が難しく
患者一人ではつけられない物ばかりで
そこで韓国の研究機関の「KAIST」が
一人で装着できる物を開発しました
名前はウォークオンスーツF1と言い
この外骨格は下半身麻痺の患者用で
機械の後ろに行き自分の手で足を持ち
機械の靴の部分に足を置くだけです
すると機械が手前に倒れて足と体に
自動で固定されるので簡単に装着でき
更に機械自体が自動で立ち上がるので
他人の助けがいりません
そして行きたい方に少し足を動かせば
装着されたロボットが自動で歩き出し
どんな体制になってもバランスも取り
倒れず歩き続けられます
KAISTは2015年から下半身麻痺でも
歩けるようになる外骨格を開発してて
2020年には時速3.2kmと健常者と同じ
速度で歩行させる事に成功しました
ウォークオンスーツF1が出来るまで
4つの試作品が作られましたがどれも
誰かの手を借りないと装着できず
1人での装着は無理でした
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しかし今回のウォークオンスーツF1は
一人で装着可能でバランスも取り易く
下半身麻痺患者に生活の自由を広げ
健常者と同じ日常生活が出来ます
更にこの新世代外骨格ロボットの
「ウォークオンスーツF1」はまるで
人のように2本足で立ち自分で歩いて
患者のもとに近づくことができます
患者が装着するときもロボットが
バランスを自動的に取るため倒れず
患者は杖を使ってでも歩けますが
杖無しでも十分歩行可能です
この優れたバランス機能のおかげで
杖なしでも立ったり座ったりもでき
腰を曲げての作業ができたりして
とても高機能なロボットなのです
この技術は強力な関節モーターや
動きのコントロール機能や障害物を
感知するカメラで実現する事が出来
AIで強力なバランスも保てます
またF1を使ったKAISTチームは
2024年に障害者が色々な挑戦に挑む
サイバスロンに出場しこの大会で
金メダルを獲得しました
競技は「狭い椅子の間を横に移動」
「杖なしで歩く」「ドアの開閉」
「キッチン作業」等を時間内でこなし
6分41秒で全てを成功させたのです