人の細胞を増殖させて作った
人口脳をマウスの脳に移植したら
人の人口脳とマウスの脳が
融合してしまいました。
人工的に作った脳の事を
「脳オルガノイド」と言い
脳オルガノイドを維持するには
外部からの栄養補給が必要でした。
脳オルガノイドは
完全に脳だけの細胞を増殖させ
人工的に作った物なので
栄養を運ぶ血管がありません。
なので今回ラットの脳に移植し
脳オルガノイドに栄養を送る為
マウス脳と融合させて増殖させ
人脳にマウスの血管を通しました。
今までの脳オルガノイドは
人工的な成長で目を出現させられ
簡単なゲームを覚える位成長し
本物の脳に近づいてます。
更にマウスの脳に移植できた事で
人脳オルガノイドが神経を通じ
マウスの体内の仕組みを理解して
本物と同じ様に機能し始めました。
しかも視覚から入ってきた情報も
きちんと反応するようになり
人工的に増殖して作った脳が
自立した自我を持ったのです。
Maturation and circuit integration of transplanted human cortical organoids | Nature
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
脳オルガノイドは
人体の細胞の中にある幹細胞と言う
人体の全てに変化させられる
細胞を使って製作します。
しかしこうして制作された
脳オルガノイドには
血管まで作る事が出来ず
純粋な脳単体しか作れません。
なので栄養補給を外部から頼り
生体から栄養補給できないので
平均10ヶ月程で死んでしまい
長生きさせられませんでした。
そこで今回マウスの脳に移植し
完全融合させ血管や神経を通すと
3か月後人脳オルガノイドが
元の体積の9倍まで成長しました。
その後マウスの脳の3分の1を占め
マウスと融合した人間の脳細胞が
マウスの細胞でなく人の細胞として
増殖し人の脳に近くなったのです。
そして人の脳の部分が融合した後
脳として機能してるのか調べる為
マウスを刺激し脳反応が出るか
調べてみました。
すると移植した人の脳は
マウスに対しての刺激に反応し
この事から「生体培養装置」として
この方法を使える事が解りました。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
人口脳を移植できたマウスは
生まれたばかりのマウスの脳で
この時期のマウスの脳は
細胞の増殖力が凄く強くいのです。
その為異物の人オルガノイドを
マウスの脳に移植しても
拒絶反応が無く融合してくれて
マウスの脳の1部になれました。
脳オルガノイドは
遺伝子操作で特殊な物に変えると
外部刺激に対し決められた反応を
させる事が出来ます。
そこでマウスに融合した
脳オルガノイドの遺伝子を変えて
青い光を見ると水を飲むという
反応をできるようにしました。
その脳オルガノイドを移植すると
青い光を見たマウスが水を飲み
マウスの脳から人の脳に神経が
接続がされてる事が解りました。
この事から脳オルガノイドは
人工物なのに完全に脳として自立し
自分から学習するようになり
成長している事が証明出来ました。
しかし脳移植を行うと
脳障害が起こると予想しましたが
痴呆症にならずてんかんにもならず
マウスが健康体に見えるとの事。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
人の脳を移植できたという事は
移植先の動物の知能を
人間と同じまで引き上げられる
可能性があるという事です。
この懸念から
マウスに移植した場所は
意識を司る部分を避けられ
感覚を司る部分になりました。
今回の実験で脳の融合が
とても簡単という事が解り
もし人の脳を猿に移植したら
知能が上がり人化するかも。
この事に研究者は
「脳機能の統合が遥かに
容易に進行する可能性がある」
と述べてます。
更に「道徳的観点からも
遙かに懸念されるだろう」
こうも述べていて倫理的観点から
猿に移植する事が難しいとの事。
なら人の脳に脳オルガノイドを
移植させる事が平気かというと
医学的治療として認められてて
大丈夫だそうです。
これなら脳が部分的に悪くなっても
そこの部分を切り取って移植し
増殖させていけば完全にその人の
脳の1部になって完治しそうです。