コンピューター富岳とは、昨年解体された スーパーコンピュター京の後継機。
この富岳は、京の100倍の能力を持つ。
当初2021年に運用開始を予定していた。
でも、新型コロナウィルスに立ち向かうべく、1年前倒しで運用が始められた。
このスーパーコンピュータ富岳を使い、コロナウィルスのワクチン開発をする。
コロナウィルスは、数か月前と比べて別物に進化してしまっている。
人の体に入り込む事で、人の体によりなじむように進化した。
もう、コロナウィルスは、新型になってしまっている。
この為、今後コロナが進化するであろう形を先読みした、ワクチンが必要になる。
そのワクチンを作る研究開発の為に、富岳が導入された。
この、スーパーコンピューター富岳で、最強のコロナのワクチンを開発する。
富岳は、京の後継機として2014年から開発が開始される。
それは、世界一の性能を持つ計算機を作る事を目的にされた。
そして、2019年11月に完成。
スーパーコンピュータの省エネ性能を評価する「Green500」に出展された。
この「Green500」で、富岳の試作機が見事1位になった。
その性能は京の計算能力の100倍を誇る。
まさに、世界を代表するスーパーコンピュータだ。
富岳の開発者は、性能を引き出す為に、以下の9つのアプリを作った。
①GENESIS:タンパク質の動きを計算
②Genomon:ゲノム解析
③GAMERA:地殻や都市の地震を計算
④NICAM+LETKF:観測データを融合した地球大気のシミュレーション
⑤NTChem:分子の構造を解明
⑥ADVENTURE:大規模システムのシミュレーション
⑦RSDFT:物質の特性を解明
⑧FrontFlow/blue:乱れのある流れや音響を計算
⑨LQCD:素粒子の振る舞いを計算
この9個のアプリのうち、使われるのは、分子動力学アプリ「GENESIS」。
この「GENESIS」が、ワクチンの開発に使用される。
分子動力学とは、細胞等のミクロな世界で起きる分子の動きを、予想する事。
そして、この「GENESIS」を使ったワクチン開発の作戦名は「ローラー作戦!」
この作戦は「GENESIS」を使い、2000種類の医薬品からワクチンを見つける作戦。
既存の2000種類の医薬品の分子の中から探し出す。
これで、コロナのタンパク質に高い効果を示す「分子」を探す。
人の手で臨床試験を繰り返すより、富岳を使った方が手っ取り早い。
このような理由から、突如1年前倒しで富岳が利用される事となった。
「GENESIS」は、仮想空間に複数の医薬品に含まれる分子を、配置する事できる。
そして、仮想空間に配列した分子で、薬に対するコロナの作用を一気に検証できる。
その為、医薬品を混ぜて使う事による複合効果の発見も期待されている。
そして、「GENESIS」で得られた結果を取り出して、研究機関に送る。
そこで、臨床試験が済んだ薬品のデータと、組み合わせる。
そうするこ事で、新規のワクチンを速攻で作れる。
この事から、日本が導入した「富岳」のおかげで、コロナの寿命も短くなるはず。
この富岳が、何の問題も無く動き続けられればの話だが。
本来なら、2021年に稼働予定だったものを、1年前倒ししている。
この、1年早めたしわよせは、必ずどこかに来るはず。
でも、使うアプリは「GENESIS」と限られている。
この「GENESIS」だけを、問題なく稼働させるようにするのかもしれない。
「GENESIS」1つに集中して調整すれば、結構簡単に安定稼働させられるのかも。
どちらにせよ、コロナの特効薬が出来上がる時間は、大幅に短縮される。
期待の度合いは非常に大きい。