アメリカ空軍は、AIで戦闘する戦闘機を開発しています。
今あるドローンの様な物ではありません。
F35みたいな完全な戦闘機を作ります。
その戦闘機にAIを載せて、人より優れた戦闘をする事が目的。
もし完成すれば、戦争が人の介入しない戦争になります。
国防総省の共同人工知能センターに、1人の人物がいます。
その人は「ジャック・シャハナン中将」
この人が言うには、AI戦闘機を2021年に完成させると言います。
そして、AI戦闘機と有人戦闘機の模擬戦を行うと言う。
戦闘機は、最終的に全てAIにす事が目標。
アメリカ空軍には「スカイボーグ」と言うAIだけの部隊構想があります。
これは、2018年に開発が始められました。
この開発に当たり、AIを段階的に学習させていきました。
最初F-16から始まり、その後F22、F35と、最新戦闘機に段階を重ねました。
まだ大部分のシステムは、AIになっていません。
でも、AIと人間が協力して操縦する事は出来ます。
この差が今後の空戦で大きな差を生むはずです。
スティーブ・ロジャーズ氏は、この研究の意味を以下の様に述べました。
凄く優秀なパイロットは、数千時間の経験を持っています。
でもその人数は、一握りしかいません。
しかしAIなら、その優秀なパイロットを簡単に量産する事が出来ます。
そのAIが全ての戦闘機に導入されたら、今後の戦争はどうなるでしょう?
こう発言しています。
2021年には、AIと人間の模擬戦が行われる予定です。
でも、AIと言ってもAIを載せた戦闘機を人間が遠隔操作する形になります。
相手の戦闘機は、きちんと人が乗りこみ操縦します。
AIが使う戦闘機は、XQ-58Aヴァルキリーと予想されています。
XQ-58Aヴァルキリーは、無人戦闘機型のドローンです。
相手の、人が乗り込んで使われる戦闘機は、F-35の予定です。
XQ-58Aヴァルキリーは、人が遠隔操作します。
でも、学習訓練をした賢いAIが人の操縦にプラスされます。
その為、人には勝ち目がないという声も上がっています。
この様にAIの開発は進んでいますが、順調ではありません。
問題も山積みで、大きな壁に当たっています。
この状況に空軍司令官のジャハナン氏は、ある提案をしました。
それは、自動運転カーのAI学習も取り入れるべきだと語っています。
自動運転カーのAIは、戦闘機の舞台である空中とは違います。
常に先の行動が読めない人の動きに対して、検知し予測して動きます。
つまり、自動運転カーのAIの方が遥かに優秀だと言う事です。
ジャハナン氏の会見演説で、こんな発言がありました。
沢山の企業は、何十億ドルも注ぎ込んで完全自律自動車を研究しています。
でも、いまだに完成していません。
しかし、今まで研究してきた自動運転カーの情報は、膨大です。
この情報は、AI戦闘機10年分の価値があり軍でも使用するべきだ。
今後数年で、有人戦闘機も、人の経験も、人工衛星も必要なくなる。
こう発言しています。
本当に、戦闘機が完全AI化して無人機だけになったらSFの世界みたいです。
アメリカ空軍は、それを本気で実現しようと研究しています。
まるで、マクロスに出てきた「ゴースト」みたいな無人機です。
こんな物が、資源のある限り投入されたら本当に人は必要なくなります。
操縦するのが人間であるがゆえに制限されていた事も無くなります。
加速旋回時のGの問題、安全に飛行する為の決まりなど全て無くなります。
最終的には、特攻も迷わずするかもしれませんね。
Pt2は、2021年を待たずに本当に人とAIが模擬戦をした結果を紹介します。