Wi-Fiという物は、皆さんもご承知の通り無線インターネット接続器です。
その「Wi-Fi 6」は今迄の通信速度「6.9ギガ」と比べ凄く速くなりました。
どれ位速くなったかと言うと、なんと「9,6ギガ」です!
そして、多数同時接続が出来るようになりました!
そして消費電力も低くなり、バッテリーの持ちも良くなっています!
でも、今迄でも多数同時接続は出来たじゃん?という疑問がありますよね。
本当は、今までのWi-Fiで多数同時接続は、できなかったのです。
それは何故か?
今迄のWi-Fiは、アンテナ1つで、1つの物としか通信が出来ませんでした。
でも「Wi-Fi 6」は、1つのアンテナで複数台の物と同時に通信が出来ます。
今迄のWi-Fiでも普通に多数の物に同に接続ができました。
確かにそうです。
実は、厳密にいうと「Wi-Fi 5」は、多数同時接続を行っていないのです。
でも「Wi-Fi 6」は、その多数同時接続の方法が違うのです。
今迄のWi-Fiは多数の物に同時接続をすると通信の順番待ちがありました。
つまり、1つの通信が1区切りしないと、次の通信が始まらなかったのです。
通信待ちと、通信状態を、交互に超高速で行っていました。
解る人には、解りますが、1方向ホーミングレーザーみたいな物です。
しかし「Wi-Fi 6」は、多数の物が同時接続しても大丈夫!
今迄の様に、通信の順番待ちがありません!
複数の物が同時に通信しても、複数台分同時に電波を飛ばします。
つまり、敵が出てきた数分発射されるホーミングレーザーと同じです。
ここが、今迄の「Wi-Fi 5」との大きな違いです。
でも、まだ大きな違いがあります。
「Wi-Fi 6」は、通信速度が今まで物より格段に上がっています。
今までのWi-Fiの通信速度は「6,9ギガ」でした。
でも「Wi-Fi 6」は、「9.6ギガ」まで上がりました。
「ただ数字をひっくり返しただけじゃん」と思うかもしれません。
でも、今の物より消費電力を下げて、この通信速度は凄い事なのです。
「Wi-Fi 6」の凄い事は、まだまだあります。
「Wi-Fi 6」は、下位互換性があります。
「Wi-Fi 6」のルーターを設置しても機器を買い替える必要は無いです。
「Wi-Fi 6」のルーターで普通に今までの物と通信が出来ます。
でも「Wi-Fi 6」の機能を使うのなら機器の方を対応させないとなりません。
「Wi-Fi 6」対応の物は、既にたくさん出ています。
スマホ、家電、パソコン、など、ほぼ全て「Wi-Fi 6」対応の物があります。
でも、何で直接ネットに繋がずルーターから繋ぐのか謎ですよね。
「Wi-Fi 6」は、ルーターから繋げないと機能しません。
ルーターは、通信電波の郵便局の役目をします。
この郵便局から、通信する物に電波を振り分けて届けます。
つまり、郵便局から各家庭にあたる通信する物に仕分けないとなりません。
その為にルーターがあり、ルーターの先に、Wi-Fiやモデムがあるのです。
では、モデムってなにと言う事になりますね。
モデムは、通信電波を種類別に変換する物です。
今は電話用のアナログ通信と、ネット用の光通信の2種類がほとんどです。
この2種類に分ける役目をします。
モデムには、ハブも付いていて複数のネット家電を同時に接続できます。
でも1つのネット家電としか接続しないのであれば、モデムはいりません。
ルーターからダイレクトにネットに接続しても大丈夫!
話がそれましたが「Wi-Fi 6」の解説に戻ります。
Wi-Fiという名前は、実は本当の名前ではないのです。
本当の名前は「IEEE 802.11ax」という名前が本名です。
でも、これでは呼び難いという事で「Wi-Fi」という名前にしました。
「IEEE 802.11ax」という名前を決めたのは「米国電子学会」
この学会が通信規格を決めています。
そしてWi-Fiという名前にしたのが「米国Wi-Fiアライアンス」です。
「米国Wi-Fiアライアンス」は、Wi-Fiを普及させる事が目的の団体です。
では、Wi-Fiについている数字は何か謎ですよね。
Wi-Fiについている数字の意味は、世代番号です。
つまり「Wi-Fi 6」は、6世代目の「IEEE」なのです。
実は、Wi-Fiの番号は4世代目からしかつけられていません。
1~3世代目までは「IEEE」で呼ばれていました。
でも凄く呼び難いので「米国Wi-Fiアライアンス」が呼び名を変えました。
この名前のおかげで、みんな覚えやすく認知されるようになりました。
ちなみに、Wi-Fiの呼び名に意味はありません。
「(∩´∀`)∩ワ~イ♪ (∩´∀`)∩ファ~イ♪」と覚えましょう!
Wi-Fiの世代ごとの名前と、使用している電波帯は、以下になります。
「IEEE 802.11a」 54Mbps 5GHz 帯
「IEEE 802.11b」 11Mbps 2.4GHz 帯
「IEEE 802.11g」 54Mbps 2.4GHz 帯
「IEEE 802.11n」 600Mbps 2.4GHz 帯、5GHz 帯 【Wi-Fi 4】
「IEEE 802.11ac」 6.9Gbps 5GHz 帯、【Wi-Fi 5】
「IEEE 802.11ax」 9.6Gbps 2.4GHz 帯、5GHz 帯 【Wi-Fi 6」
この様に「Wi-Fi 6」は、全ての電波帯を使用でき下位互換性があります。
では、なぜこんなに電波を使うのに省エネなのかという疑問があります。
今までのWi-Fi通信は、常時通信し続けていました。
でも「Wi-Fi 6」は、通信しなくて良い時は、通信を止めます。
この仕組みを「TWT」といいます。
「Wi-Fi 6」は、この「TWT」を使用している為、省エネに出来るのです。
そして「Wi-Fi 6」には、大きなメリットがあります。
「Wi-Fi 6」を使うと、公共の場での通信が全くストレスなく通信できます。
今後この「Wi-Fi 6」に全ての機器が対応します。
スマホ、Iot家電、パソコン、テレビ、今後は全て「Wi-Fi 6」になります。
これで、コンビニに車が突っ込まなければ、たむろする時間が増えますね。
実は「Wi-Fi 6」が登場した訳は「5G」と大きくかかわっています。
最近登場した「5G」は、大容量、低延滞、超高速通信です。
「5G」は、基地局からルーターまでの高速通信に使います。
そしてルーターから先も、この「5G」に負けない位の通信が必要です。
でないと「5G」の性能が意味をなさなくなってしまいます。
このような理由から「Wi-Fi 6」が登場しました。
2020年から「5G」通信が本格的に整備されて行きます。
総務省の調べによると過去30年でネットの通信は「10万倍」増えています。
「5G」が出てきて、爆発的に通信システムの性能が上がってます。
でも、それを生かす物がなければ意味がありません。
それを最大限に生かせる物が「Wi-Fi 6」なのです。
今後の我々の生活も、どんどん進化しないといけません。
もう日常的に、我々の生活の中にはインターネットが入っています。
しかしそのネットには、まだストレスが感じられます。
今後は、そのストレスを0になる時代が来ます。
通信する事が呼吸事と同じ様に出来ないとなりません。
これからの時代は、我々が望まなくても強制的に進化します。
その時代に乗り遅れない様に、興味が無くても勉強が必要です。