若返る薬「ISRIB」が
マウスの実験で成功しました!
この実験でマウスの
「記憶力」「精神力」
「空間認識能力」「脳神経の活性化」
などが若返りました。
更に
「脊髄密度が増加」「騒音性難聴の耐性」
「外装性能損傷が修復」「前立腺がん治療効果」
この様な回復能力の若返りが確認されました。
この効果を出せた仕組みは
ストレスを感じると細胞が
タンパク質を作るスイッチをOFFにしますが
そのスイッチをONにした状態のままにします。
この薬は
この効果を出す為に
「ストレスを遮断」する物です。
なら何で細胞は
ストレス状態だと
タンパク質を作らなくなるのでしょう?
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その訳は
ストレスを受けた時
安全装置をONにしないと
タンパク質がたくさん作られすぎてしまいます。
そうなると
タンパク質が異常な活動を始めてしまいます。
その結果
癌になったり
白血病になったり
様々な難病になってしまいます。
逆に老化すると
このタンパク質を作りすぎない安全装置が
うまく働かなくなります。
その結果
タンパク質を作る安全装置が
ストレスが無い状態でも
OFFのままになりやすくなります。
その結果
体の様々な回復能力が低下し
運動能力も低下し
脳神経も老化していきます。
なので
タンパク質の生成を制御する安全装置は
良くもあるし
悪くもあります。
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今回開発された若返り薬は
このタンパク質を作る細胞のスイッチを
制御する物じゃありません。
このスイッチを常時ONにする物です。
「こんな事して本当に大丈夫なの( ゚Д゚)?」
と感じますが
マウスレベルの実験では
今のところ異常が無いそうです。
異常が出ていない理由は
「ISRIB」と言う小分子がカギになっています。
「ISRIB」は
2013年にカリフォルニア大学で発見された
「統合的ストレス応答阻害因子」
という物です。
なんと!「ISRIB」は
体の「ストレスを遮断」し
タンパク質を作るスイッチを
常にONにする効果があります!
今回この「ISRIB」のリミッターを外し
強力にストレスを遮断して
タンパク質生成のスイッチを
常時ONにする事が出来ました!
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この安全装置は
OFFの状態だと
タンパク質の異常活動を防止する為に
非常に有効だと解っていました。
でもタンパク質を常に作り続けるる様に
常時ONの状態にするとどうなるか
この事は
全く未知数でした。
そこで今回
この安全装置を常にONにすとどうなるか
年老いたマウスで実験してみました。
このマウスは
老化が原因で
遺伝子にストレスが蓄積され
たくさんのエラーが生じてました。
その為
安全装置が故障し
OFFになっている箇所が多く
タンパク質が作られ難くなっています。
特にスイッチがOFFの箇所が脳だと
記憶力の低下、精神力の低下につながります。
しかし逆に安全装置を開放して
ONの状態を保てれば
脳が若返ります。
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この実験を試みた科学者たちは
脳がストレスを感じ無ければ
タンパク質がたくさん作られ
老化しないと考えました。
そこでストレスを遮断する「ISRIB」の
リミッターを外してブーストをかけ
パワーアップさせてみました。
その結果
老化したマウスの脳の記憶力や学習能力が
大きく回復したのです。
更に解剖した結果
脳の神経細胞が増えて
完全に若返っていた事が確認されました。
この実験により生物は
年を取る1方向だけじゃない!
若返りの方向もあるのだ!
という事が実証されました。
どうやら老化の原因は
細胞の劣化じゃなくて
タンパク質が作られない事が原因の様です。
タンパク質さえきちんと作られれば
劣化した細胞も若返り
お肌もツヤツヤになるという事です。
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実は
「ISRIB」の投与は
老化したマウスだけに
行った訳じゃありません。
なんと若いマウスにも投与しちゃいました!
その結果
若いマウスが更に若返り
知力や精神力が向上しました!
つまり安全装置は
必要な時に必要なだけ動ている訳じゃなく
常にどこかしら
正常に働いていない部分があるという事です。
この「ISRIB」は
投与後1日で効果を発揮し始め
3週間も持続したそうです。
この薬を開発した「Calico」社は
早速この薬の特許を取りました。
その為この薬の開発は
「Calico」社が独占して販売まで出来ます。
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この薬は
まるで夢のような若返り薬です。
でも解せないのが
人の寿命を決める遺伝子と遺伝子をつなぐ
「テロメア」が若返らない事です。
つまり若返りる事が出来るけど寿命は
伸ばす事が出来ませんよ~
という事です。
「Calico」社には
是非ともテロメアも若返らせて
寿命を延ばす薬を開発してもらいたいものです。
そうすればもしかすると
不老不死が実現するかもしれません。
今回正に
神の領域に足を踏み入れました。
我々は
いったい何処に向かっているのでしょう?