とうとう
人工的に作った脳みそが
テレビゲームをやり始めました。
この人工脳みそを制作したのは
イギリスのロンドン大学の
研究者達です。
人工的に作った脳は
「脳オルガノイド」と言い
目が生えてて
辺りを見渡す事が出来ます。
脳オルガナイドの作り方は
2本で螺旋状になってる遺伝子の
何も情報が無い片側1本だけの
遺伝子を人工的に作ります。
この遺伝子に
細胞で脳を作れと言う情報を入れ
細胞内に埋め込みます。
1本だけの遺伝子は
2本の遺伝子と融合して
脳を作る2本の遺伝子に変わります。
しかし遺伝子には
2本の遺伝子まで行く
移動手段がないので
足となるウィルスの中に入れます。
In vitro neurons learn and exhibit sentience when embodied in a simulated game-world | bioRxiv
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
このウィルスは
人工的に作られた無害の物で
遺伝子と合体しやすい形をして
遺伝子に接触するとつきます。
すると1本の人工遺伝子が
2本の螺旋状遺伝子と融合し
脳を作る遺伝子に変わります。
この遺伝子を培養して作られた
人工脳の事を
「脳オルガノイド」と言います。
現在人工的に作る事が出来た
脳オルガノイドは
胎児レベルの丸い脳に
目を生やした物位いです。
しかし今回は
この丸い脳をクレープ上に
薄く延ばして培養しました。
そして電気が流れてない状態で
しばらく培養させ
自然な脳神経回路を作らせました。
その後
脳の役割を果たす神経回路に
ピンポイントで電気を流し
ゲームの学習させたのです。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
脳オルガノイドに教えたゲームは
古典的な壁当てテニスの
操作方法です。
覚えさせた学習方法は
感覚を感じる神経と
運動をつかさどる神経の
2か所に分けて電気を流します。
流す電気の種類は
感覚神経に壁ボールが当たると
電気が流れるようにしました。
更に
ボールの距離を理解させる為
板から遠くにボールがある時
遅い頻度で電気を流します。
そして
板にボールが近づいてくると
だんだん早い頻度で電気を流し
距離感を学習させます。
運動神経は
ボールを跳ね返す板につなげ
左右どちらに動かせば良いか
学習させます。
オルガノイドに
左右を認識させる方法は
右と左で違ったリズムの
電気を流して覚えさせます。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
この方法でゲームをさせて
ボールを跳ね返した時と
跳ね返せなかった時で
違うパターンの電気を流します。
そのリズムは
失敗だと気持ち悪いリズム
成功だと気持ち良いリズム
すると脳オルガノイドは
たった5分でこのゲームの
正しいルールを覚えたのです。
その後は
電気刺激が無くても
勝手に正しい操作をして
出来る様になっちゃいました。
そしてだんだん
更に学習していき
ゲームの腕も上達したのです。
この脳オルガノイドは
ゲーム機から電気が流れると
自身でやる気を起こし
自分の意思でゲームを始めます。
そして失敗した時の
気持ち悪い電気刺激が嫌で
自分の意思で気持ち良いリズムの
電気が流れるようにしたのです。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
その後の実験でボールの位置を
更に細かく知らせる為
電気を流す回数を多くし
知らせてみました。
すると自分の意思で
ボールを跳ね返す制度が高くなり
どんどん頭が良くなります。
このゲームの学習は
機械のAIでも出来ますが
ここまで覚える時間が
90分もかかってしまいました。
それに比べ脳オルガノイドは
機械のAIの14倍に当たる
たったの5分で覚える事が出来
理解力が遥かに高かったのです。
今回培養した脳は
人の遺伝子で培養した物ですが
試しにマウスの遺伝子でも
脳オルガノイドを作りました。
マウスの脳から作られた
脳オルガノイドも
機械のAIより早く
ゲーム操作を学習出来ました。
しかし
人の脳オルガノイドと比べると
全然学習能力が低く
とても人にかないません。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
そこで詳しく調べてみると。
マウスの脳に比べ
脳神経の数が多く
密度も高い事を発見します。
そして興味深い事に
脳オルガノイドが自分の意思で
学習するという事は
やる気が湧いてるという事です。
つまり今回の実験で
脳オルガノイドにも
心と精神がある事が解りました。
研究者たちは
この脳オルガノイドの事を
以下の様に述べてます。
「脳オルガノイドは
マトリックスのような
仮想世界に住んでおり
自身を「板」だと信じている」
今後の研究では
様々な薬物を投与し変化を見て
更に知能が高い脳オルガノイドを
作っていくようです。
今回培養された脳の脳細胞は
80万~100万個あり
ゴキブリとほぼ同じ知能の
脳オルガノイドだそうです。