6歳の学校祭
幼馴染の岸さんと言う女の子と一緒に
甘酒を販売したら大盛況で
午後2時ごろ売り切れてしまった。
でも
学校祭が終わるのは
午後5時。
時間が余りすぎてしまったが
もう売れる物が無く
この事を先生に報告したら
片付けるように言われてしまった。
そして俺は
鍋を給食室で洗って
家庭科室に戻しに行く。
そのあいだに岸さんは
カセットコンロを手さげ袋に入れ
紙コップを捨てて片付けてくれた。
テーブルは
上級生達が片付けてくれるので
そのままで良いと言われる。
そして我々の甘酒は
無事に大盛況で終わり
俺も岸さんも超ご満悦になった。
ヾ(*´∀`*)ノヾ(*´∀`*)ノ
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そのあと俺は
岸さんと学校祭を回り
手作りのお金で色々食べ回っていく。
もちろん
全部岸さんが行きたい所のみ!
(´・ω・`)ショボーン
俺は
ゲームの出店をしている所に行きたかったが
占い店や飲食店ばかり行かされた。
でも
岸さんが凄く嬉しそうにしていて
俺までなんだか嬉しくなり
もうどうでも良くなった。ヾ(*´∀`*)ノ
学校祭が終わる午後5時になったので
俺がカセットコンロを持って
岸さんと一緒に帰路に就いた。
そして学校祭翌日
岸さんが突然俺の所に来て
「今日私の家に来てね(^ー^* )♪」
そう言って来たので行く事にした。
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岸さんが言うには
「今日本物の甘酒をご馳走してあげる(´∀`*)」
そう言っていた。
俺は
「学校祭で作った甘酒が本物じゃないの?」
そう思い不思議に感じてしまった。(。´・ω・)?
そして学校が終わり帰宅後
岸さんの家を訪ねてみた。
そうすると岸さんの家は
酒粕と違う甘酒の匂いがする。
食卓に案内されるとそこには
お鍋に入った甘酒があった。
そして席に座り
岸さんの母親が甘酒をコップに入れてくれて
「飲んでみてね(´∀`*)」
そう言われて飲んでみた。
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その味は
アルコールが無くお米の味がする。
しかも
ほんのり甘くて美味しい。
岸さんは
隣に座りニコニコしながら
俺の顔をじっと見ていたので
「これが本当の甘酒?」と聞いてみた。
そうすると岸さんが
「この甘酒が本当の甘酒よ(^ー^* )♪」
「酒粕の甘酒よりおいしいでしょ(*'▽')」
そう言って来た。
俺は
確かにアルコール入りの甘酒より
全然美味しいと感じた。
そして岸さんに
「凄く美味しいじゃん!(*'▽')」
と言ったら「でしょっ(^^♪」と
返事をしてくれた。
俺は
この味の甘酒が不思議で
これをどうやって作ったのか
岸さんの母親に聞いてみた。
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岸さんの母親が言うには
「おかゆを発酵させて作ったものよ(*'-'*)」
そう答えてくれた。
しかし何で
わざわざ本当の甘酒を作って
俺にご馳走してくれたのか疑問だった。
その事も岸さんの母親に聞いてみたら
「酒粕の甘酒甘くて美味しかったけど
お正月に飲んだ甘酒と違ってて残念だった」
そう岸さんが母親に言ったらしい。
なので岸さんの母親が
「なら本物の甘酒を作ってあげるね(^ー^* )♪」
そういう流れで
この本物の甘酒を作ってくれたみたいだ。
その事が岸さんも嬉しくなって
俺も呼んでくれたらしい。
このとき本物の甘酒をご馳走になった俺は
「また俺の父親が適当な事教えたな(*`д´*)」
そう思った。
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俺は
なんとなく子供の料理に
アルコール入りの甘酒を教えるなんて
どうもおかしいと感じていた。
そしてその本当の甘酒を全部飲んだら
岸さんが俺のコップにもう1杯
甘酒注いでくれた。
このとき俺は
「あれ?女が男にお酌するの変だな(´・ω・)?」
そう感じてしまった。
それもそのはず俺の家では
父親が母親にお酌していて
それが普通だと思っていた。
そこで俺は
岸さんのコップを手に持ち
「お酌って男がするものだよ(*'▽')」
そう言ってお酌してあげた。
そうすると岸さんに
「え?!それ逆じゃないΣ( ̄□ ̄|||)?」
そうビックリされてしまった。
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俺は
「え?違うの(@_@;)?」と思い
「俺の家じゃ父親が母親にお酌してるよ(*'ω'*)」
そう答えた。
そうしたら
岸さんの母親と岸さんが
いきなり大爆笑し始めた!
アハハッ!!ヾ(´∀`*)ノアハハッ!!(*ノ∀`)ノアハハッ!!
そして岸さんの母親に
「ゆーくんの家の上下関係は
そういう構図なんだ!」と言われ大笑いされた。
≧(´▽`)≦アーハハハハハ
俺は
何だかもの凄く恥ずかしくなってしまい
「俺の家の夫婦構図も本物じゃないんだ(´・ω・`)」
と思い悲しくなってしまった。
そんな俺の顔を見たのか岸さんが
「よっかったね(^ー^* )♪」
「私がお嫁さんになったらお酌してあげる(^^)」
そう言ってくれた。
その言葉を聞き俺は
6歳ながらに本当の夫婦構図を知り
「これが本当の甘酒で本当の飲み方なんだ」
そう感じてホッコリできた( ´ー`)
しかし
この岸さんがお酌をしてくれるなんて
到底思えなかった。
でも
「この子がお嫁さんならそれでも良いや( ´ー`)」
そう感じて本物の甘酒をすすってみた。
( ^^) _旦~~