2歳半の時
西川口の風呂無し共同トイレの
ボロアパートに住んでた事がある。
この時同じアパートに住んでた
豊田さんと言う18歳の女性が
よく遊んでくれた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
俺は
豊田さんの事をとよちゃんと言い
受験勉強で引っ越してきたのに
勉強の邪魔して遊びに行ってた。
とよちゃんの家に遊びに行く時
毎回大好きな
プラレールを持っていき
一緒に遊んでもらった。
しかし俺は
プラレールの線路を組む事が
とても苦手で
きちんと円状に組めない。
なのでいつもとよちゃんが
プラレールの線路を組んで
上手に電車を走らせてくれる。
(*^▽^*)
俺は
電車がはしてるのを見て
それが凄く楽しくて
走り続けるのをずっと眺めてた。
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このプラレールは
父親がたまに買って来てくれて
かなりたくさん持っていた。
俺の家の目の前には
電車が走ってる事もあり
鉄道マニアになってしまった。
(*ノ∀`*)ウフフ♪
家の目の前に走ってた電車は
旧国鉄が5路線も走ってて
かなり大きい駅。
そこに来る電車は
山手線タイプの形をした
オレンジや青や緑や黄色の
カラフルな電車だった。
俺は
そんな電車をいつも眺めてると
なんだか嬉しい気分になれて
電車が大好きになった。
たまにとよちゃんと母親で
電車が見える所に
俺を連れてってくれて
雑談する時もあった。
この時とよちゃんに抱かれて
電車の名前を教えてもらい
全部覚えられた。
(´∀`*)ウフフ
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俺の母親や父親は
電車の名前を
黄色い電車とか青い電車とか
色でしか教えてくれなかった。
でもとよちゃんは
「緑が山手線」「赤が中央線」
「青が京浜東北線」「黄色が総武線」
等きちんと教えてくれた。
しかし西川口に走ってる電車は
全然違う名前の電車出たけど
形が同じだから
そう教えてくれたのかもしれない。
この頃の西川口に来る電車は
青い電車と赤い電車が主で
黄色と緑の電車は
滅多に来ないからレアだった。
そのレアな電車が見れると
何故か嬉しくなって
凄くはしゃいでしまってた。
ヾ(*´∀`*)ノ
公園に行く時は
プラレールの電車を持っていき
レールが無いのに砂場で走らせて
それが凄く楽しい。
俺は
この電車の為に山を作り
山を回り頂上に行く道も作り
そこに電車を走らせて遊んでた。
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ある日
とよちゃんの家に行くと
少しか遊んでくれなかった。
その訳は
試験が近いから
遊べる時間が少ないと言う。
|ω・`)ショボーン
しかし俺は
そんな事に気を遣う事が出来ず
遠慮なく遊びに行ってた。
しかしとうとう
本格的に勉強しないと
マズいみたいで
遊びに行ったら断られてしまう。
でも俺は
とよちゃんと遊びたかったので
母親に遊びに行きたいと
駄々をこねてしまった。
しかし母親に
「とよちゃん勉強してるから
遊びに行っちゃダメ」
と言われてしまい行けなくなった。
仕方ないので俺は
1人でプラレールで遊び
とよちゃんの家に行く事を我慢した。
(´・д・`)ショボーン
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そんなある日
母親が妊娠して
引っ越す事になってしまう。
妊娠を知ったお婆ちゃんが
「家事の負担を減らす為
一緒に暮らそう」と
提案してきたからだった。
そして母親は
引っ越す事をとよちゃんに伝え
準備を始める。
ε-(・д・`;)フゥ…
俺は
と世ちゃんとお別れが近い事を
まとめられていく荷物を見て
なんとなく感じてた。
しかしお別れが近くても
とよちゃんの大学受験日が近く
遊んでもらう事が出来ない。
ショボ──(´・ω・`)──ン
そして俺は
「このまま会えずに
お別れだろうか」と感じて
寂しくなってしまった。
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引っ越し当日
とよちゃんが受験勉強の中
わざわざ時間を作ってくれて
一緒に買い物に出かけた。
そしておもちゃ屋に行くと
とよちゃんが最後だから
玩具を買ってくれた!
そのおもちゃは
タイムボカンのアニメに出てくる
「テントウキ」と言う
テントウムシ型のロボット。
そのおもちゃに俺は
凄く嬉しくなって大喜びし
とよちゃんに抱っこしてもらった。
(((o(*゚▽゚*)o)))
そのまま俺は
ウトウトし始め寝てしまう直前
とよちゃんと母親の会話が聞こえた。
( *゚ェ゚))フムフム
母親が「買ってくれてありがとう」
と言って
とよちゃんが「ベつに良いのです」
と聞こえたのが最後の声だった。
そのままグッスリ寝てしまい
目が覚めら電車の中にいて
とよちゃんがいない事に気が付き
お別れが言えず凄く寂しくなった。