6歳の時
将棋の駒を置く音に惚れて
父親から将棋を教わった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
その後父親と勝負をすると
俺があまりにも弱すぎて
全く勝つ事が出来ず
負けるたび大泣きしてた。
この頃小学校で
みんなオセロとか花札とか
将棋とか色々なゲームが
流行り始めてた。
この頃の各家庭は
父親が好きなゲームを
子供に教える傾向が強い。
(´∀`*)ウフフ
その為
みんな知ってる
統一したゲームが無くて
全員違うゲームを覚えてる。
その中でも
将棋が出来る子が結構多く
1番人気のゲームだった。
なので学校に行くと俺は
将棋が出来る子を見つけて
一緒に対戦して遊べた。
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クラスの子と将棋の対戦をすると
ここでも俺がいつも負けて
すぐメソメソしてしまう。
(;д;)グスン
そんな時
廊下で将棋をしてると
上級生の子が通りかかりった。
そして負けそうになって
メソメソしてる俺のを見ると
「俺が代わってやるよ」と言い
代わりに将棋をしてくれた。
この時点で
完全に負けが確定してたが
上級生があらゆる戦術を使い
凄く粘り強く戦ってる。
それを見た俺は
予知能力があるのかのように思え
上級生の実力に驚いてしまった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
しかし
結局負けてしまったが
「もっとよく考えれば勝てるんだ」
そう感じて希望が持てた。
それと同時に対戦した子が
上級生と良い勝負だった事に
同じ年齢の子なのに
格の違いを見せつけれる。
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家に帰った俺は
食事のあと父親と将棋をして
何度も何度も勝負した。
そんな事が何日か続いて
さすがに父親も飽きてきたようで
「飛車と角を無しでやってやるよ」
そう言ってくれた。
この時点で俺は
もう簡単になてると思い
意気揚々と勝負する。
ヾ(*´∀`*)ノ
しかし
見る見る内に俺の駒が取られ
最終的に飛車角も取られ
王将のみにされてしまった。
しかも父親は
俺から取った駒を全部
将棋盤に置き完全包囲してる。
(ФωФ)フフフ・・・
こんな状態にされ
完全敗北してしまい
また負けて泣き出してしまう。
すると母親が
「子供相手にそんな事すると
意地悪に見えるよ」と父親に言い
俺をあやして泣き止ませてくれた。
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学校に行くと俺は
上級生と良い勝負をした子と
いつも勝負しに行った。
(*´-∀-)フフフッ
しかし
何度やってもその子に勝てず
いつも負けっぱなしだった。
そんな状態がずっと続き
その子も俺との勝負に飽きて
「おまえ弱いからつまんない」
と言われてしまった。
仕方ないので俺は
他の子とする事にし
適当に対戦相手を見つけ
将棋をしてもらう。
すると大体の子に俺は
将棋が勝てるようになってて
凄く意外に感じてしまった。
(((o(*゚▽゚*)o)))
この事に自信を付けた俺は
何度やっても勝てない子に
この事を伝え勝負してもらう。
結果
やっぱりボロ負けしてしまい
「こいつだけ別格なんだな」
そう思って凄さを感じた。
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夕食の後俺は
また懲りずに父親と
将棋の勝負に挑んだ。
しかし何度やっても
やっぱり負けてしまい
全然相手にならない。
そこで父親は
1番弱い「歩」3個と王将1個で
俺と勝負をしてくれると言う。
こんなにハンデがあれば
さすがに勝てると感じ
余裕で将棋をしていった。
でも
見る見るうちに駒が取られて
結局このハンデでも負けてしまう。
(´pωq`)メソメソ
なんかもう父親には
どうやっても勝てない気がして
将棋が飽きてしまった。
そして翌日学校で
将棋が別格の子の所に行き
父親との勝負に勝てないと話すと
将棋でも勝てる物があると言う。
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その将棋は
「山崩し」という物で
これなら十分勝てるらしい。
これは将棋の駒を山にして
山を崩さず駒を1つ1つ
自分の場所に引いてきて
そのコマの数で勝敗を競う物。
早速俺は
そのルールの説明を聞き
実際にやってみると
めちゃくちゃ楽しい!
しかも楽しいからすぐ上達し
別格の子にも勝てる様になり
これなら父親にも負けないと
自信が付いた。
そして夕食後この山崩しで
細かい事が苦手な父親と
対戦してもらったら
なんと俺がと勝ててしまった!
そして何度か対戦したが
そのたび俺が勝ち続け
「これが将棋の神髄なんだな」
と思い将棋を極めた気がした。
そんな勝ち誇った俺を見た父親は
「将棋でなく山崩しが得意で
これで良いのか?」と言う顔をし
何だか呆れてた気がする。