10歳の時
隅田川の堤防沿いに
木材を加工する工場があり
そこにびわの実の木があった。
このびわの実の木は
工場内から木が伸びていて
堤防に覆いかぶさるように
枝が伸びている。
そしてこの場所に行けば
びわが取り放題で
いつもこの場所に行って
びわをたくさん食べてた。
(*´-∀-)フフフッ
でもこの堤防は
全然整備されて無いく
荒れ果てて汚い堤防。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
なのでこの場所には
普通誰も来る事が無く
びわの実も誰にも取られず
俺1人だけの場所だった。
この頃の俺は
ダックスフンドを2匹飼っていて
散歩でいつも通る事にし
そのたびにびわを食べてた。
このびわは
きちんと熟した時に食べれば
大きさも味も八百屋で売ってる物と
全く同じに育ってて凄く美味しい!
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ある時俺は
犬の散歩を弟と一緒に行って
こっそりびわの実の場所を
教えてあげようと思った。
そして俺は
いつもの散歩コースを歩き
堤防に行こうとしたら
弟が堤防を嫌がり始めた。
何で堤防を歩くのが嫌なのか聞くと
見た目からあまりにも汚い場所で
ゴミ箱の中を歩いてる気分になり
行きたくないと言い出す。
しかしここが
いつもの散歩コースと説得しても
弟が頑固に嫌がってしまい
堤防に行きたくないと言う。
仕方ないので俺は
「この堤防の先に凄く美味しい
果物があるから行こう」
そう言って説得してみた。
(ФωФ)フフフ・・・
すると弟は
「なら試しに行ってみる」と言い
やっと堤防コースを了承し
俺と一緒に来てくれる事になった。
そして我々は
犬と一緒に堤防の階段に上り
弟が汚い堤防を嫌々歩き始め
びわの実の場所に向かった。
ε-(・д・`;)フゥ…
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しばらく歩くと
大きなびわの木が見えてきて
弟に「あれがそうだよ!」と
指をさして教えてあげた。
すると弟は
「果物!」と言って走り出し
びわの木めがけて
まっしぐら向かって行った。
(∩´∀`)∩
そしてびわの木に到着すると
弟の背の高さでは
びわの実に届かず
一生懸命ジャンプしてる。
その後びわの木に俺も到着し
びわをいくつか取って
弟に渡してあげた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
すると弟は
びわを一気に5個くらい食べ
「お腹いっぱいになった!」
そういって満足してた。
でも俺は
まだ食べ足りなくて
木からびわをどんどん取って
シャモシャ食べて続けてた。
この時弟は
退屈になってしまい
「もう帰ろう」と言い出し
仕方ないので帰る事にした。
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そしてこの夜の夕飯を食べる時
弟があまり食べる事が出来なくて
母親に「何で食べないの?」
と聞かれてしまってた。
すると弟は
「お兄ちゃんとびわ食べたから」
そう言って内緒の場所を
全部ばらしてしまった!
その事を聞いた母親は
俺に「びわ?!どこで盗んだの!」
そう言って怒りだしてしまった!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
仕方ないので俺は
びわがタダで食べられる
俺だけの秘密の場所を教え
やっと泥棒の冤罪が解ける。
だけど弟にお腹いっぱい
びわを食べさせた事を怒られ
「びわを食べるのは
1度に1つだけ!」と言われた。
なので俺は
びわをたくさん食べると
夕飯が食べられなてバレるので
毎回1つだけにする。
(´・д・`)ショボーン
その後弟と一緒に
びわの木に行って食べる時は
弟がまたばらすから
1つだけを徹底して食べてた。
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とある日曜日
犬の散歩を父親と俺と弟3人で
行こうと言う事になった。
(´∀`*)ウフフ
すると父親は
大きな袋を持ち出して
「びわがある所に案内してくれ」
そう言われた。
そしてびわの木に案内すると
案の定父親が大きな袋にいっぱい
びわを詰め込んでくれて
それを家に持ち帰って来れた!
ヾ(*´∀`*)ノ
家に到着した我々は
早速びわパーティーを開き
お腹いっぱい食べる事が出来て
超ご満悦な気分。
翌日また犬の散歩で
またびわ食べよう思い
ルンルン気分でびわの所に行くと
今まで見た事ない看板がある。
そこの看板には
「びわをとっちゃダメ!」と
看板に書かれてしまってて
もうびわを取れなくなった。
恐らくこれは
昨日父親がびわを沢山取りすぎて
びわの実が無くなってしまい
持ち主が怒ったに違いない。