日記「繋いだ手の中で」

【勘違い】

先日100円ショップに行った時の事。

俺は
鉛筆と定規を買う為に
文房具が陳列されている場所で
しばらく商品を選んでいた。

そうしら遠くから
子供の男の子が俺に近づいてくる。

その子供の目は
確実に俺の事を見ていた。

俺は
「いったい何事？」と感じ
子供の事をしばらく見続けてしまった。

そして俺に近づいてきた子供は
いきなりこう言い放った。
「このおもちゃ僕が買うから
おじさん買っちゃダメ！」と。

そしてその子は
俺の手を強く握りしめてきた。

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【子供の手】

俺は
最初この子が
何を言っているのか解らずに
ビックリしてしまう。

でもよく見ると
俺が買おうとしていた文房具の隣に
子供のおもちゃが陳列されていた。

俺は
「なるほど！この子は
このおもちゃが欲しいのか！」と
ようやく理解できた。

この子は
きっと自分が買おうと狙っていた玩具を
俺が買おうとしていたと勘違いしたのだ。

そして俺は
「おもちゃを買わないから大丈夫だよ」
そう子供に伝えたが
手を放してくれない。

それどころか
さらに強く手を握ってくる。

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【強い握力】

その握る力は
凄い握力で結構痛い。

この時俺は
「え？男の子って子供なのに
こんなに握力あるの？！」と
凄くびっくりした！

そしてこの男の子に
「痛いから手を放して((+_+))」
そう伝えたが
全然放してくれない。

そこで俺は
強引にその男の子の手を放そうと
握られた手の指を剥がし始めた。

でも軽い力では
全然びくともしない。

俺は
更に力を込めて指を外そうとしたが
それでも全然指がはがれない。

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【あきれるパワー】

この時俺は
「え？何でこんなに力入れているのに
この男の子の指が取れないの？！」と
物凄くビックリした。

まさか子供の握力が
大人の力並みにあるなんて
信じられなかった。

しかし今ここに
大人の握力で握ってる男の子がいる。

なんかもう俺は
この信じられない事に
笑うしかかった。

そして俺は
凄い子だと感じてしまい
「君！凄い力があるんだね！」と
頭をなでてほめてあげた。

そうしたら遠くから
母親らしき女性が走ってきて
「どうもすいません！」と言い
男の子を抱きかかえる。

そうすると男の子の手は
あっさり俺の手から離れた。

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【強い母親】

男の子を抱きかかえた母親は
もう1度俺に「すいません！」と
あせりながら誤り
走って消えていった。

母親のあの態度からして
多分あの男の子の
知らない人の手を握る事は
常習犯らしい。

男の子は
「子供でも
あんなに凄い力があるのか～」と
新発見出来た。

それと同時に
女性の母親が男の子の面倒を見る事の
大変さが身にしみて解った気がする。

あんな凄い力を持った子が暴れだしたら
いくら大人でも
女性じゃ手におえないかもしれない。

しかし
それを押さえつける母親は
本当に強いんだなと感じた。