120年間
点灯し続けてる電球があります。
それは
「センテニアルライトバルブ」
この電球が点灯し初めたのは
1901年の事。
この時から現在まで
120年間もの間点灯し続けているのです。
この電球がある場所は
アメリカのカリフォルニア州
リバモアにある「第6消防署」
しかし
現在この電球の明るさは
たったの「4w」しかありません。
「4w」の明るさと言うと
豆電球くらいの明るさです。
World's oldest light bulb 110 years old in Livermore, California fire station | Daily Mail Online
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センテニアルライトバルブ電球が
120年も点灯し続けられてるには
深い訳があります。
それは
光を発する「フィラメント」が
現在の電球の8倍も太いからです。
フィラメントとは
電気を流すと電子が金属にぶつかり
それが電子の流れる抵抗になって
光と熱を発します。
そして
フィラメントがその熱で
だんだん蒸発していき細くなり
その熱に耐えられなくなったら切れます。
このように
フィラメントが寿命を迎えるので
太くすればその分寿命が持ちます。
この電球のフィラメントは
カーボンと言う炭素素材で出来ています。
今の電球は
タングステンという物で出来てますが
1901年当時の電球は
炭素素材がメインで作られていました。
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タングステンフィラメントは
1904年に開発されましたが
寿命が短くて使い物になりませんでした。
そこから10年間研究され続け
やっとタングステンフィラメントが
商品化できるレベルになりました。
しかしなぜ
120年も光り続けられる電球が作れるのに
一般に作られなかったのでしょう。
それは
電球の生産と販売を電機業界が支配する為
電球の寿命を「1000時間以内」にする
国際的な企業協定が結ばれたからです。
その協定の名前は
「ポイボス・カルテル」
この協定の有効期間は
1900年~1955年まででした。
そして
1955年以降この協定は
反トラスト法の制定と言う
日本でいう独占禁止法で無くなりました。
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しかし今でも企業は
電球が切れないと売れないので
長寿命の電球を作る事をしません。
このような理由から
現在も電球の寿命は
1000時間~2000時間の間のまま
これ以上の性能を持たせてないのです。
今の電球は
LED電球が主流ですが
これも当初10万時間の寿命とされてました。
事実10万時間持つと言う
検証結果が出ています。
しかし
いざLED電球が発売されると
寿命が「5000時間」と減ってます。
これは
ワザと寿命を短くして電球を切らし
買い替えの頻度を上げて儲ける為です。
この事から
昔ソニータイマーと言うのがあり
当然他社も普通に
電気製品でやっているという事です。
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センテニアルライトバルブは
生産当時「60w」の電球として作られ
店頭で販売されました。
そして1901年に
ホースカートハウスの
消防署に設置されました。
この消防署は
1937年に改築工事を行いましたが
この時無事に生き延びられました。
そして
1976年に第6消防署にやってきた
大いなる歴史があります。
以後
消防署の引っ越しなどもあり
ほんのわずかな期間消灯されてます。
その消灯合計時間は
約1週間程度で
その他の時間ずっと点灯し続けています。
今では
最大寿命の電球として
ギネスブックに登録されているです。
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当時60wで点灯してたこの電球は
ギネスに登録されてから
「4w」に落とされました。
それは
今後できるだけ長く点灯させて
ギネス記録を更新する為です。
今では
「電力管理」「熱管理」「配線管理」など
様々な手厚い監視が行われ点灯してます。
しかし科学者たちは
いくら管理が行き届いてるからと言って
120年間点灯し続ける事なんてありえないと
発言しています。
この謎に対し科学者たちの見解は
8倍も太い炭素素材フィラメントが原因?
60Wをが4W分で点灯してるから?
電源が入たままで温度差の劣化が無いから?
このように様々な理由をあげてますが
本当の原因が謎のままです。
しかし企業による製品の寿命設定は
非常にズルいですが
逆に壊れる時安全な壊れ方をするように
上手く設計してくれれば良い事です。