6歳の時の日曜日
休日なのに寝坊せず
いつも通り朝6時に起床してた。
この頃は
まだ土日休みが存在せず
週1回日曜日だけが休みだった。
その週1回だけの休みなのに
なぜ寝坊しないで
朝6時に起きてたのかは
深い訳があった。
それは
再放送のマジンガーZを見たい為。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪
このマジンガーZの放送時間が
朝6時から放送してた。
(ΦωΦ)ふふふ・・・・
チャンネルは
「U」チャンネルと言う
地方放送専用チャンネルで
放送してた。
この時住んでいた場所は
埼玉県だから
「テレビ埼玉」と言う放送局だった。
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この頃
家にあったテレビは
30型のブラウン管テレビ。
チャンネルは
今の様なリモコンなんてなく
回転ダイヤル式のチャンネル。
チャンネルの下には
受信電波を設定するダイヤルがあり
これでチャンネルの周波数を設定した。
電源スイッチは
音量ダイヤルと兼用で
そのダイヤルを引っ張ると
電源が入る。
更に
当時住んでいた三郷団地には
最新設備のアンテナ線が
部屋の中に通っていた。
このアンテナ線のおかげで
個別にテレビアンテナを用意せず
テレビを普通に見る事が出来た。
ヾ(*´∀`*)ノ
でも当時の俺は
背が低くてテレビチャンネルが
背伸びをしないと届かなかった。
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俺は
精いっぱい背を伸ばして
Uチャンネルに変えて
大好きなマジンガーZを見た。
この時間は
父親も母親も弟も寝てて
家の中で起きているのが俺1人。
(^ー^* )フフフ♪
俺にとって
この静かな家の中の状態が
世界に自分1人だけが存在してる気がして
凄い開放感があった。
この開放感の中
誰にも文句を言われず
自分で好きな事をやる。
この状況が嬉しくて
最高の大様気分を味わえた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
この頃の俺は
何をやるにも親に監視され
体が縛られてる感じがして
毎日すごい圧迫感があった。
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俺は
マジンガーZを見終わると
朝食も食べずに外に行く。
親は
いつも9時過ぎに起きてくる。
( ˘ω˘ )スヤァ…
でも
マジンガーZを見終わる時間は
朝6時30分。
親が起きてくる朝9時までの時間
俺の判断で何でも自由に出来る
もの凄い解放された時間だった。
俺は
この開放感を味わう為に
いつも1人で外に遊びに行ってた。
|・ω・*)。oO(ワクワク♪)
外に出かける時は
母親に一言伝えて行かないと
後で叱られる。
なので俺は
寝ている母親を起こして
「外に行ってくる」と伝え
外に出かけて行った。
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この日は
真冬の風が強い快晴の空だった。
俺は
住んでる団地から外に出ると
まだ誰も居ない静まり返った団地を
気持ち良くて走り出していた。
この人が全くいない街に
俺がたった1人で存在してる。
この全世界の中で
俺1人しか存在して無い感じが
最高の開放感だった。
(´∀`*)ウフフッ
外の風は
冷たい風が吹いてとても寒い。
でも
それ以上に綺麗な空と
凄い開放感で俺は
気分が良くて走り出した。
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪
しかし
向かう場所なんて全然決めてない。
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俺は
気持ち良くて走っていると
いつも無意識に商店街に向かって行く。
その訳は
俺の大好きなコーンスープが
そこの自販機にあるからだった。
ウフフ♪(。-艸・。)
そして
気持ち良く走り続け
コーンスープ自販機に到着した。
ここで
いつもコーンスープを買うのだけど
もちろんお金なんて持ってない。
でも
買う事が出来る必殺技を
父親から教わっていた。
その方法は
自販機の下を覗いてみる方法。
なぜこんな事をするのかと言うと
自販機の下をのぞき込むと
いっぱい100円玉が落ちているのだ!
( ^∀^ )
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俺は
自販機の下に落ちている100円玉を
シャッターの棒を使って取る。
シャッターの棒は
お店からコッソリ借りていた。
( *゚Д゚)ノカリルヨ
そして
自販機の下から100円玉を取り
大好きなコーンスープを飲む。
この誰も居ない
俺1人だけが存在する世界で
暖かいコーンスープを飲む。
この最高の解放感と幸せを
毎週日曜日に味わっていた。
(*´-∀-)フフフッ
そして
超ご満悦になって俺は
家に向かう帰り道
色々な場所に寄り道して帰った。
その場所は
団地内にある草むらや
公園のアスレチックを通り
毎週ルンルン気分で家に帰って行った。