16歳のとき湯島にあった個人経営の
コンビニエンススーパー宇野という
コンビニでバイトをしてた事があり
ここに奥山さんという人がいた
奥田さんはとても美人な看板娘で
小説家になりたいという夢を持ち
大学生生活を送ってたが近隣の会社の
男性達からよく恋文を貰ってた
この時代まだネットや携帯電話が無く
告白手段としては恋文書くのが普通で
でも直接会って告白する事は誰も
勇気が出なくて出来きないらしい
ハズカシィ(*pдq*)
そんな中ある男性が来店してきて
奥山さんがいる所に行きなんと!
「付き合って下さい!」と告げ
見事に撃沈した男性が現れた!
その後男性は毎日来店し何も言わずに
弁当だけ買って行く姿を見て従業員は
「奥山さんに対しての申し訳なさから
毎日来てるのかも」と噂してる
しかし俺はその行動の意味が分からず
漠然と男性が自分は正真正銘の本心を
正直に伝えたから後めないと意地を
奥山さんに示したいのかと感じてた
2月になって奥山さんが地方の出版社に
就職が決まって店を退職する事になり
この知らせを聞いた店長は売り上げが
下がってしまうかもと心配してた
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
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なので女性スタッフの募集を始めたが
俺は「ここは近辺唯一のコンビニだし
手作り弁当もあるし平気ジャマイカ」
と感じて全然危機感が無かった
<(`^´)>ダイジョウブ!
そんな中フラれた男性の様子が変わり
毎日店に来てたのに2月上旬ごろから
店に来なくなってしまい従業員の人も
この直接告白した勇者を心配してた
当時恋文しか渡せない男性達の中で
唯一直接言葉で告白したとして近隣の
オフィス街でも凄く有名人になってて
存在感が半端なくみんな心配になる
ある日俺が店の入り口を掃除してたら
横断歩道の所にあの勇者を発見し彼は
信号待ちので店内をじっと見つめた後
店に寄らずそのまま駅に向かった
その後も彼は店に寄らず駅に向かい
従業員達は彼の来ない事を心配したが
とうとう俺の入り口掃除時間に彼は
現れなくなってしまう
2月14日のバレンタインに奥山さんは
皆に義理チョコを配りそのチョコが
小学生の時貰った初めてのチョコより
比べ物にならないほど高価な物だった
このチョコを見て俺は「さすが大人は
選び方が全然違うな~」と感心したが
食べてるとウォッカ入りのチョコで
下戸の俺は酔っぱらってしまった
オロオロ((;д;`≡´;д;))オロオロ
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奥山さんがチョコを配り終わった時
1つ余ってるのが見えたので俺は
「そのチョコは誰の分?」と聞くと
「勇者用の義理チョコ」と言ってた
しかし優者の彼は何日待っても現れず
チョコが棚に置きっぱなしなのを見て
俺も彼が来ない事が気になり彼と同じ
社章をつけた人に尋ねてみる事にした
そして仕事中に彼と同じ社章をつけた
OLが来店したので俺は「あの優者の
彼が最近店に来なくなったんだけど
何かありましたか?」と尋ねてみる
すると「彼は退職したよ」と言われ
俺は「わざわざ店の前の横断歩道から
帰る道を通ってたのは奥山さんを見て
帰っていったんだ」と想像した
(´゚д゚`)ナルホド
奥山さんにこのことを報告すると
笑いながら「私より先に卒業すなんて
生意気」と言い棚にあるチョコを見て
「恥ずかしい醜態ね」と言ってた
その後奥山さんの後任として来たのは
15歳のとても元気な女子が来てくれて
店長は大人の美人さん希望だったけど
この子しか面接に来なかったらしい
( *´艸`)フフフ
でも奥山さんは退職する際この女子に
「可愛いくて元気だから人気が出て
立派な看板娘になるよ」と声をかけて
店を去って行った