初ラリイ・ニーヴン。
1970年作。
訳者あとがきには、「すでに〈既知空域〉シリーズは完結した」という1975年時点での擱筆宣言が引用されているものの、この後も長編三作が書かれ2004年まで続くことになる長寿シリーズ一作目。
分類はスペースオペラだが、メインは主人公ルイス・ウー視点の冒険活劇であり登場人物は必要最小限、拓かれていく宇宙空間の描写を楽しめれば物語の長大さも気にならない。
キャッチーなアイドル役として導入された(と表面上思われた)ティーラ・ブラウンの意外な真相に「カホな!」と叫びたくなること請け合い。