まずは謎多き神社にまつわる怪異を収めたラブクラフト的傑作中編「うつぼ舟の女」から。
その言動からチョイ役というか単なる殺され役と思われた雇われ神主の女房の意外な正体と意外すぎる展開に翻弄される心地好さ。
欲深い人間の末路を描きつつ、最後のコマが最早神の一手な単話「蟻地獄」を挟んで、お菊伝説に記紀神話の菊理媛を絡めた中編連作「黄泉からの声」。
警察に誘拐犯と疑われ、「そんな長い髪型をしてるからよ」と笑う美加に「私の髪は二十年前からこうだ!」と稗田氏。
この話が1993年で初登場が1974年なので大体合ってる。
他にも「ねえ稗田先生って沢田研二にちょっと似てない?」「ジュリーに似てるって噂ですよ」(「蟻地獄」より)と何かとジュリーに寄せてきているが、自分のイメージは完全に若かりし頃の武田鉄矢の坂本金八なのだが。
まあそれくらい当時はロン毛が珍しかったわけで。
今でもセンター分けのロン毛はそんなにいないか。
鈴木Q太郎くらいか。
てかハイキングウォーキングどこ行った。
(追記。読書メーター内コメントより抜粋→稗田礼二郎をジュリーこと沢田研二が演じて映画化されたことを受け、作中の女子大生から沢田研二、ジュリーに似てるって言われませんかと聞かれる楽屋オチが二カ所)
あと、当時のヤングジャンプコミックスの顔触れが懐かしいのなんの。
ハッピーピープルにY氏の隣人、えっちの仙道ますみは最近までリベンジH描いてたなあ。
おっとり捜査にマイホームみらので悶死。
野部利雄の妖精大戦ノアは辛うじて憶えてるけど、きたがわ翔のホットマンは全く記憶になし。
BBフィッシュの次作?
サラリーマン金太郎はさすがに完結したと思うが(未確認)、高校鉄拳伝タフは未だ週プレで続編やってるのが凄い。
キー坊もロン毛になる時代よ。