原著はむろん有料だが、この第二版日本語訳はなんと無料でpdfが公開されている。
読まない手はない。
大学のプログラミングの教科書として書かれたもので、練習問題やデバッグに関する節にページの多くを割いているのが特徴的。
〈最も重要な能力は問題解決能力である〉とあるのは全くその通りで、プログラミングで不可欠なのはバグのないコードを書くことではなく(アップデート前提であればそんなことは不可能なので)、エラーの原因を素早く見極めバグを潰すことにある。
この内容・ボリュームで無償公開は素晴らしすぎる。
訳者さんに感謝。
付録にあるエラーの対処法、意味的エラーの項目が微笑ましくもあり、身につまされるものでもある。
「プログラムがまともではない」
「大きく不格好な表現があり、それが予想したようには動いてくれない」
「期待した戻り値を返さない関数やメソッドができてしまった」
「行き詰まってしまった、助けが必要だ」→まず第一に数分間でよいのでコンピュータの前から離れてみる。
「もうダメだ、助けが必要だ」→これは起こる。最高のプログラマでもときとして行き詰まる。