あなたは「バナナコイン」を聞いたことがあるだろうか?
「バナナコイン」は、
既に暗号資産として実在し、非常に面白い事例である。
「バナナの市場価格を基軸」にした〝トークン〟である。
ラオスのバナナ農園を所有するロシア人起業家が作り上げた。
そこで今回は、なぜ「バナナコイン」に注目しているか
どうやって入手できるのかを紹介したい。
これからの農業は暗号資産で資金調達して
新規就農する時代がやってくるかもしれない……。
農業×ブロックチェーンに興味がある方にこそ
読んでいただきたい。
「バナナコイン」を作った背景は
オーガニックバナナビジネス拡大に向けた資金調達のためだ。
いわゆる「ICO」と呼ばれる、株で資金調達する「IPO」ではなく
新規仮想通貨の公開による資金調達方法である。
結果的に約680万バナナコインを販売を実現し、
約3億円もの資金調達に成功したのである。
その調達した資金を元手にして300ヘクタール※
の巨大なバナナ農園を増設している。
※ディズニーリゾート(ランドとシーを合わせて)3つ分の大きさ
バナナコイン公開時は1枚50円だった価格も
2022年1月末時点では70円程度まで値上がりしている。
次のグラフは1バナナコインの価格推移である。
※引用元:CoinGecko
なぜか、直近1年は値下がり傾向が続いている。
このバナナコインの一番の面白みは
1バナナコインがバナナ1kgに相当することだ。
実際にバナナと引き換えることも可能である。
そこで私は将来への期待と勉強も兼ねて
383バナナコインを購入した。
草コインになるかもしれないが、記念として持ち続けておきたい。
バナナコインを購入する人の中には
「オーガニックバナナ農園を助けたい!」
という想いを持った方もいるだろう。
このように、世の中では農作物を暗号資産と交換できる
取り組みが始まっている。
今なら1バナナコインは数十円なので
「試しに買ってみたい!」
という方もいるだろう!
しかし、問題は国内の取引所ではバナナコインを扱っていない点だ。
実際に入手できるまで数日かかることもある……。
なぜなら、次の7ステップが必要だからだ。
ステップ1:国内取引所の口座を開設する
ステップ2:「イーサリアム(ETH)」を購入する
ステップ3:バイナンス口座を開設する
ステップ4:「イーサリアム(ETH)」をバイナンス口座に送金する
ステップ5:「バイナンス(BNB)」を購入する
ステップ6:メタマスクを設定する
ステップ7:メタマスクへ「バイナンス(BNB)」を送金する
ステップ8:「バナナコイン(BNC)」を購入する
これだけ見ても、何をしているか意味はよく分からない。
心が折れるのも致し方ない……。
それでも、バナナコインを買ってみたい方へ
カンタンに入手するまでのステップを紹介したい。
バナナコインを購入するためには、
基軸となる暗号資産を手に入れないことには何も始まらない。
基軸となる暗号資産とは、「イーサリアム」と「ビットコイン」である。
送金スピードの早さと、手数料の安さを考えると「イーサリアム」がオススメ!
その購入のために、国内の取引所を開設することが第一歩。
取引所は取引手数料や入金の観点から「コインチェック」がオススメ。
無事に国内取引所を開設したら、銀行からお金を入金する。
現在、1ETH=30万円前後である。
いきなり30万円を投入するのはリスクが高すぎるだろう。
そこで、まずは0.1ETC=3万円くらいから始めることをオススメする。
ETHを入手したら次は、海外口座の開設が必要になる。
それは「バイナンス」と呼ばれる世界最大の取引所である。
こちらの口座開設手続きを進める。
日本語でもできるので安心して進めていただきたい。
海外のバイナンス口座が開設できたら、
国内取引所からバイナンスへETHを送金する手配を進める。
まず、バイナンスへアクセスする。
ログインが完了したら、「ウォレット」を選択し、
「フィアットと現物」を選択。
送金したい仮想通貨の欄にある「入金」を選択すると、
入金アドレスが表示される。
このアドレスを使用して国内取引所からバイナンスへ送金。
送金は少し時間を要する。
1~2営業日かかるかもしれない。
送金が完了したらメールで案内が届くはずだ。
バイナンスにETHが着金したら、BNBに交換する。
※BNBは、バイナンスが発行する暗号資産である。
バイナンスにログインして、
ダッシュボードから「トレード⇒コンバート」を選択。
コンバートページに移ったら、
振替元の暗号資産をETH
振替先の通貨をBNB
にそれぞれ設定する。
振替元の金額欄に交換したい額を入力し交換を実行する。
※振替先の金額欄は空白で構わない。
ここで、また聞きなれない言葉が登場する。
それはメタマスク(MetaMask)である。
まず、MetaMaskのアプリをインストールする。
インストール後、新しいウォレットの作成を選択し、
画面にしたがってウォレットを作成。
ウォレットが完成したら、MetaMaskにBNBを送金するために、
BSCネットワークを追加する必要がある。
設定方法
✓ 画面左上の「三」マークをタップ
✓「設定」から「ネットワーク」を選択
✓ 画面下部の「ネットワークの追加」をタップ
✓ ネットワークを追加するための入力欄が表示される。
以下の内容を入力する。
・ネットワーク名
Binance Smart Chain
・RPC URL
https://bsc-dataseed.binance.org/
・チェーンID
56
・シンボル
BNB
・ブロックエクスプローラーのURL
https://bscscan.com
MetaMaskの設定が完了したら、バイナンスからMetaMaskへBNBを送金する。
まずは、MetaMaskのアカウント名の下に、
アドレスが表示(「0x」から始まる)されているだろう。
そのアドレスをタップして、コピーする。
※画面上部が「BSCネットワーク」が選択されているか確認。
次に、バイナンスのダッシュボードから、
「ウォレット」→「フィアットと現物」に進み、
BNBの欄から「出金」を選択する。
出金のページに移行し、
アドレスの欄にMetaMaskでコピーしたアドレスをペーストする。
ネットワークは「BSC」を選択する。
送金したい額のBNBを入力して「出金」を選択。
※アプリによっては、完了できないことがある。
その場合、デバイスを変えるかPCで対応する。
これでバイナンスからMetaMaskへの入金処理が完了。
ようやく最後の「バナナコイン」を買う工程である。
ここまでたどり着ければ、バナナコインはあなたのすぐ近く。
バナナコインを取り扱うサイトは「ApeSwap」だ。
ApeSwapでの購入方法
✓ MetaMaskを起動させる
✓ 画面左上の「三」マークから「ブラウザ」を選択
✓ 検索窓で「apeswap」と入力し検索を実行
✓ 検索結果で出る「ApeSwapのページ」をタップします。
※ページのアドレスが「https://apeswap.finance」になっているか確認
✓ ApeSwapのページに移行したら、画面上部の「Connect」をタップ
✓ 「このサイトに接続しますか?」という確認が出るので「接続」をタップ
✓ ApeSwapページの「三」マークをタップしてメニューを開く
✓ 「Trade」をタップし「Exchange」をタップ
✓ Swapするページに移行するので
「from」の方にはBNB
「to」の方にBANANA
をそれぞれ選択。
✓ 交換するBNBの額を入力し、「Swap」をタップ
✓ Swapボタンをタップすると確認画面が表示
✓ 「Confirm Swap」をタップ
✓ 支払うBNBの金額と手数料が表示されるので「確認」をタップ。
✓ 「Transaction submitted」という画面が表示され「close」をタップ。
✓ 「トランザクションが完了しました」が表示されたら完了
ここまでたどり着ければ、あなたもバナナ農園のオーナーだ。
ぜひ、挑戦してみてはいかがだろうか?
「農業×ブロックチェーン」をテーマに
Kindle出版を進めている。
現在、NFT編をリリース中である。
バナナコインほどではないが、
アイデアや事例を惜しみなく盛り込んでいる。
ぜひ一読いただけるとありがたい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。