最近、「web3」ってよく見聞きするけどなんだろう……
そんな疑問を持つ方も多いと思う。
そこで、今回は3弾にわたって
「web3×農業」をキーワードに
「web3」の可能性を紹介したい。
✓「web3」のような新たな仕組みに興味のある方
✓企業で農業を掛け合わせた新規事業を検討している方
✓IT関連の注目ワードに対する理解を深めたい方
そんな方にとって有益となるよう執筆している。
読み終えた後には、「web3」を掛け合わせた事業づくり
のきっかけになれば嬉しい限りである。
web3があるからには、web1やweb2もある。
次の表がそれぞれの特徴である。
※引用元:未来IT図解 これからのブロックチェーンビジネス(森川 夢佑斗(著) )
それは、web2におけるプラットフォーマーである
GAFAの権力が拡大しすぎたことにある。
従来のインターネット(Web2.0)の世界は、GoogleやAppleのような巨大プラットフォームという市場の元締めとサービス提供者という個人商店を中心としたものでした。一方、新しいWeb3.0の世界はDAppsという自動販売機を介して個人間で取引をするものになっていきます。
書籍『未来IT図解 これからのブロックチェーンビジネス』より
オンライン上における私たちの行動データが
プラットフォーマーたちの利益に繋がっている。
一つ、分かりやすい事例がGoogleの運営する「YouTube」の収益構造である。
仮に、YouTubeへ動画を配信し続けて、
視聴者数を地道に増やして100万人の登録者数を獲得したとしよう。
登録者100万人を実現すれば、スポンサー収益がそこそこ得られるだろう。
しかし、YouTuberたちは収益の一部をプラットフォーマーである
YouTubeへ支払っていると言っても過言ではない。
なぜなら、スポンサーは広告を掲載するために、
YouTubeへ安くはない広告費を支払っているからだ。
スポンサーから得た広告収入の一部を動画配信者である
YouTuberへ支払っているのである。
また、YouTubeは視聴者の性別や年代や住まいのような「属性データ」を
有効活用して、スポンサーが狙う層へ広告を届けることも可能である。
私たちの貴重な個人データがYouTubeの資産になっているのだ。
web3の大きな特徴は、
「中間に管理者がいない状態」で取引可能なことだ。
この夢のような仕組みが成り立つ背景には
〝ブロックチェーン〟と呼ばれる技術がある。
ブロックチェーンとは、
「情報を暗号化して管理する」技術である。
ブロックチェーンで取引すれば、
従来の管理費や人件費が発生しない。
必要な費用は、「ガス代」と呼ばれる手数料がある。
それは、トランザクション(決済時の取引)の際に支払う手数料である。
そんな今まではブロックチェーンの取引で発生した「ガス代」も、
技術革新により、「ガス代」がかからない暗号資産も台頭している。
これまでの決済に関わるシステムでは、
次のような流れがあった。
✓ アカウントを作成する際に、メールアドレスが必要である。
✓ 個人情報の細かい初期登録が必要である。
✓ 作成したアカウントに、クレジット情報やスマートペイを紐付けする。
✓ 登録した情報が企業に集約され、DMやプッシュ通知が大量に届く。
しかし、web3が主流となる世界では、
決済において面倒な登録や、設定が必要なくなる。
登録不要で次の2ステップで決済が完了してしまうのだ。
✓ ウォレットに仮想通貨を送金する、または、取引所で購入しておく。
✓ 個人のウォレット(メタマスク)から、決済するアドレスへ送金する。
イメージとしては、これからのネット決済は
私たちがスーパーに行って財布からお金を払うことと何ら変わりはない。
たとえ、初めて購入するECサイトであっても、
住所や名前のような個人情報を記入する必要がなく、
サクッと決済して買い物ができるのである。
web3を土台とした、買い物に魅力を感じてきたのではないだろうか?
そこで次回は、「産直プラットフォームの危機」をテーマに
農業をweb3でどう変革するかを紹介する。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。