甘いものが大好きな方は多くいると思っています。
さて、この甘いものについて今回書いてみたいと思います。
東洋医学的視点で見ると甘いというのは脾の味になります。
表裏を書けば脾胃、
消化吸収と思っていただければよいと思います。
(ちなみに正確には小腸は心臓の表裏、大腸は肺)
甘いというのが脾胃と書きましたが、
東洋医学では五行というものがあり、
相克関係というものが存在します。
見張りといってもいいですし、
その臓器が過剰に働き過ぎないように抑制する臓腑があるということになります。
相克関係でいうと、
脾克腎
(克というのは勝つと考えても良いです。
下克上と考えるとものすごくわかりやすいと思います。
下が上に勝つ。)
五行で脾は土になります、腎は水。
土が水をせき止める関係になります。
当然自然界で考えれば水が多すぎれば洪水になります。
その場合逆相克になるのですがこれはとてもよくない状態ではあります。
(現実を考えても多すぎる雨が河川の限界水域を超え洪水を起こすわけですからまともな状態でないのは分かっていただけると思います。)
ここまで書いて甘いと何が関係があるのかと思われるかもしれませんが、
脾の味は甘味になります。
腎は鹹味(塩辛い)です、まさに真逆ですね。
そして腎は骨、髄などを司っております。
察しのいい方はなんとなくわかってきたと思いますが、
甘味を取り過ぎる当然骨や髄に影響がでてきます。
骨と考えれば骨粗鬆症などのリスクも当然増えてきます。
髄は骨髄などもありますが、脳は髄海ともいいます。
甘いものは脳にいいですが、過剰に取り過ぎたらダメだというのもこの関係を見て頂けるとわかると思います。
今回簡単に要点を書くと、
甘いものを取り過ぎると、
老化が促進するし(逆に考えると成長は抑制される)、骨粗鬆症のリスクが高まり、脳にも影響すると考えてもらっていいと思います。
今回はこれくらいで。