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【第5回】あの仮想通貨はいま「SPINDLE(スピンドル)」

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  • Taka
  • 2021/02/14 00:37

 

ども、Pockyです。

今回は「ガクトコイン」こと、SPINDLE(スピンドル)現在について調べてみました。

はじめに言っておきますが、僕別にGACKTさんのアンチじゃありません。

 

 

◆ SPINDLE(スピンドル)とは?

◆ GACKT(ガクト)との関係

◆ ロードマップと実績

◆ SPDの価格推移

◆ ICO詐欺疑惑

◆ まとめ

 

 

◆ SPINDLE(スピンドル)とは?

Content image
SPINDLE

SPINDLE(スピンドル)は日本の「(株)BLACKSTAR&CO.」が運営する投資家のためのマッチングプラットフォームです。

ZETAというプラットフォームを通じて個人投資家がヘッジファンドに直接アクセスし、SPINDLEという独自のトークンを利用して自由に投資できる経済圏を作ることを目的としています。

 

トークン名:SPINDLE(SPD)

ブロックチェーン規格:ERC-20

総発行枚数:100,000,000,000SPD

 

 

◆ GACKT(ガクト)との関係

Content image
gackt.com

 

スピンドルは、タレントであるGACKT氏を広告塔として起用していました。

実際GACKTさん自身は開発には関わっていないものの、プロジェクトのコアメンバーとして、ブログセミナーなどで熱心に宣伝していたようです。

 

スピンドルのICO直前に幕張メッセで開催予定だったイベント「BLOCK ONE powered by SPINDLE」は、想定の4倍もの応募が殺到したために中止となるほど話題殺到。

 

結果スピンドルは「ガクトコイン」とも呼ばれて大きな話題になり、2018年5月に行ったICOでは約220億円資金調達に成功しました。

 

 

◆ ロードマップと実績

 

スピンドルは2017年末に公開したホワイトペーパーの中では、ロードマップとして段階的な計画が記されていました。

・ICOによる資金調達とSPDの発行

・SPDの取引所への上場

・ZETAプラットフォームのリリース

・VISA/MASTERデビットカードと提携、SPD決済の実現

 

この内、前述したとおりICOは成功し、参加者にはSPDトークン付与されました。

さらにその後、HitBTC、Yobitといった海外取引所への上場も果たします。

 

ここまでは順調に見えたスピンドルのプロジェクト、しかしここから急にシフトダウンします。

 

2018年11月には待望のZETAプラットフォームのα版をリリースしましたが、その機能は、仮想通貨プロジェクトに関する情報を閲覧できるのみというおもちゃレベル。

Content image
ZETA αVer.

SPDを利用した投資プラットフォームという完成形には程遠いものです。

 

それからというもの、新たな機能やサービスは一向にリリースされず...。

そして2019年3月以降から現在(2021年2月)に至るまで、ホームページは更新されていません。

 

 

◆ SPDの価格推移

 

スピンドルICO販売価格は、1SPD=約28円。

Content image
SPINDLE Chart (CoinMarketCap)

ICO後に海外取引所への上場を果たすも、その価格は最高値4.5円と余裕のICO割れでした。

さらにその後も価格低迷の一途を辿り、現在は約0.03円です。

 

出来高も無くなって今や完全に電子ゴ...。

 

 

◆ ICO詐欺疑惑

 

現在SPINDLEは、プロジェクトに関するホワイトペーパーロードマップ削除しており、もはやICO詐欺批判されて然るべきプロジェクトです。

 

計画通り進めるつもりだったが達成できなかったのか、そもそも達成する気もなく資金集めが目的だったのか...。

こればかりは断定できませんが、少なくともこれ以上開発を進める気があるとは思えません

 

それに対し何の説明もなくフェードアウトというのは非常に悪質です。

 

また、スピンドルの運営元であるBLACKSTAR&CO.の構成メンバーも怪しい人物が多かったことは事実です。

 

 

そしてGACKT氏も過去のスピンドル関連ブログ削除しており、その後スピンドルに関する発言は完全になくなりました。

Content image
Gackt オフィシャルブログ

現在のSPINDLEホームページにも「GACKT」という記載はどこにもなく、プロジェクトからは完全に離脱したようです。

 

 

◆ まとめ

 

「GACKT」というビッグネームを利用して220億円もの莫大な資金を集めたにもかかわらず、 プロジェクトはもはや抜け殻となった現在のスピンドル

極めて悪質な詐欺まがいな行為と見て取れますが、その尻尾は掴めずにICO出資者泣き寝入り状態です。

 

GACKTさんに関してはプロジェクトのメンバーではないものの、SPINDLEに関する過去の活動は広告塔の域を完全に超えたものであり、彼も被害者と呼ぶには無理があるように感じます。

 

GACKTさんの過去のブログ等は現在削除されており閲覧できませんが、内容を引用した記事があったので載せておきます。

これを読むと、彼がどれだけSPINDLE熱を入れ込んで多くのファンを巻き込んだかが分かるかと思います。

 

お正月の人気番組「芸能人格付けチェック」では一流の目利きを披露するGACKTさんですが、仮想通貨プロジェクトの見極めはそれ以上に難しいものだったようです。

 

「投資は自己責任」と言えばそれまでですが、さすがに今回の件で巻き込まれた純粋なGACKTファンには同情します。

 

今後も有名人タレントを起用した怪しいプロジェクトには気をつけましょう。

 

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