タイトル1本目
『FFTa2 封穴のグリモア』
FFTシリーズは全て遊びましたが、このa2が一番面白かったです。特筆すべきは、本家シリーズのFF5にもあった「武器や防具に備わるアビリティをラーニングするシステム」と、「戦利品の素材から装備品を生み出すいわゆる錬金システム」のシナジー効果です。これはつまり、強い敵の撃破や素材を盗むといった努力がレアな装備の錬金に繋がり、その装備から協力なスキルをラーニングできるということです。スキルへの愛着もひとしおなのです。さらに、このゲームには非常に強力なコンボ、「薬の知識」+「効果逆転」+「エクスポーション」という固定400ダメージ(HPの表記が999までのゲームです)をたたき出す荒技があるのですが、かつての私はこれを自力で発見しました。とにかくこの技で敵を倒すのが大好きで、難易度の高い戦闘をこの技でクリアし、得た経験値と素材でなるべく効率よくアビリティをラーニングさせていく、というプレイングに没頭しました。この荒技が使えるキャラクター3人だけでクリアするという難易度の低い縛りプレイもしました。私の心に思い出として最も深く刻まれているゲームであると断言できます。
タイトル2本目
『人喰いの大鷲トリコ』
それまで私が遊んできたゲームはRPGが中心で、育成と戦闘が如何ほど面白いかにばかり注目していました。一方このゲームは、ステータスすらなく、戦闘も見守っているだけ。今までとは明らかに異質だと私の脳は判断しました。このゲームの性質は、今までのゲームが理系だとすれば、完全に文系です。障害を共に乗り越える過程を通して、トリコとの間に本来成り立たないはずの友情が芽生えていくのを感じ、そして人喰いであるはずのトリコが見せる自己犠牲も厭わぬ慈愛に心打たれるのです。序盤、自らを助けてくれるトリコは頼りになる存在だと考えていたのですが、終盤になるとトリコの体はボロボロで、私はもうこれ以上戦って欲しくないと思うようになるのです。そしてクライマックスになり、別種のトリコが沢山襲来してくるシーンからエンディングにかけては思わず慟哭してしまいました。私のゲーム観念においてストーリーというものは以前まで重要度が低かったのですが、このゲームをプレイしてから一気に上位へランクインしました。これほどまでに心揺さぶられた体験は幼い頃に遊んだドラクエ5のパパスが死ぬシーン以来でした。
ちな落選しました