本稿は、加藤純一さん主催のゲーム開発コンテスト『第二回アプリ王選手権』に提出されたゲーム、「LiveChatCommandBattle カトキング」の遊び方を説明するための記事です。ご存じない方は本稿を読んでもちんぷんかんぷんだと思いますので、「加藤純一アプリ王選手権」で一度調べてみてください。
何故わざわざゲームとは別に遊び方説明書を用意するかというと、このゲームは視聴者参加型で、ゲームを実際に持っていない人もゲームに参加できるからです。
そして操作方法やゲームの内容を深く知りたい方、いるかは分かりませんが、そういった人に向けて説明できるように、という目的です。
・どういうゲームなのか
・操作方法
・ゲームのルール
・コマンドの性能
・スキル一覧
このゲームについて どういうゲームかを一言で説明すると、
「視聴者を相手取ったコマンドバトルゲーム」
です。
画面右下にある入力フォームに、ライブ中のYouTube配信のURL(加藤さんなら、第2回アプリ王選手権のYouTubeLiveのURL)をコピペで貼ることで、 その配信に書き込まれるコメントをゲーム内に取り込むことができます。(ちなみに、TYwitchのユーザーIDを入力すればTwitchのコメントを取得することも出来ます。同時に複数のサイトから取得は出来ません。)
この機能を活かして、 敵キャラの使用する技コマンドは、視聴者のコメントにより最も多く選ばれたコマンドが選ばれる仕組みになっています。
全て画面上のボタンをクリックすることで遊ぶことが出来ます。キーボードでの操作は、配信URLを右下の入力エンジンに移す以外では必要ありません。
各コマンドに割り振られた数字を配信のコメントに書き込むことで、投票を行うことが出来ます。 (例.〇"1"、"2"、"3"、"13" ×"11111111111"、"2"←全角、"三")
ゲーム内で集計して、最も多く投票されたコマンドがゲームに反映されます。
※注意※ このゲームは使用している技術の都合上、配信のコメントを取得する際、3秒おきに全てのコメントを取得し、かつ最大70コメまでしか 取得できません。これが何を意味するかというと、 「3秒以内に70個以上のコメントが書き込まれると集計に漏れが出てしまう」 という事です。視聴者の皆さんはその辺を上手いことやってください。
ゲームの一連の流れは、大きく2つに分けて、
①装備選択フェーズ
②戦闘フェーズ
に分けられます。
しかし何よりもまず、右下の入力欄にYouTubeLiveのURLを貼ってください。そして右側のデバッグ欄にコメントを表示させてください。これが出来ていないとゲームが成り立ちません。
配信者と視聴者が互いに装備となる武器、盾、アクセサリーを選びます。
装備を表現するアイコンには、「装備名」、「装備のステータス」、「スキル」、「スキルの効果説明」が書かれています。
(ステータス…「HP」、「攻撃力」、「防御力」、「敏捷力」)
スキルとはドラクエでいう所の特技です。
そう、このゲームでは、各装備品がスキルを持っており、それらを所持することで両プレイヤーはセットされたスキルを使用出来るようになるのです。
武器には攻撃属性のスキル、盾には防御属性のスキル、アクセサリーには特殊属性のスキルが入っています。 スキルの使い方については②にて後述します。
②戦闘フェーズ
実際に作ったキャラクターでコマンド戦闘を行います。 与えられるコマンドの種類は「攻撃」、「防御」、「特殊」の3つです。①での説明にもありますが、武器は攻撃、盾は防御、アクセサリーは特殊と対応しています。
そして、これらは三すくみの強弱関係を持っています。
(三すくみ…防御は攻撃に強く、特殊は防御に強く、攻撃は特殊に強い。
格ゲーのパンチ、ガード、投げのイメージです)
つまり、こういうことです↓
三すくみの関係図
詳しいダメージの変化については後述する「コマンドの性能」をご覧ください。
装備が持っているスキルは、コマンドそれぞれに割り振られた「技レベル」が最大値になると使用することが出来ます。最大値は基本的に3ですが、設定で変えることが出来ます。あ、あと最大HPも100~500の内から設定できます。
スキルが使えない技レベルでも、例えば技レベル2の攻撃は技レベル1の攻撃よりも強力です。
上手く相手のコマンドに強いコマンドを出す事で有利な戦いが可能になるでしょう。
イニシアチブを意識してください。
ゲーム全体の説明は以上になります。ここからは、このゲームに登場する各コマンドのダメージ性能と各スキルについて説明します。
そもそものダメージ計算の基本式(スキル度外視)は以下の式の通り。
ただし、仕掛ける側のコマンドによって生じる二つの補正をそれぞれa,b、
受ける側のコマンドによって生じる一つの補正をx,yとする。
(実際のダメージ値)=
((仕掛ける側の攻撃力÷2)×ax)-((受ける側の防御力/4)×by))
(実際のダメージ値)が正の時、受ける側へ普通にダメージが入るが、
(実際のダメージ値)が負の時、仕掛ける側にカウンターダメージが入る。
重要なのは補正です。
各コマンドが持つ補正は以下の通り。~を使って範囲で表現されているのは技レベルによる値の昇降です。
特殊コマンドに強く、防御コマンドに弱い。
(補正)a=1~1.5、b=1、x=1、y=1。
攻撃コマンドに強く、特殊コマンドに弱い。
(補正)a=0、b=0、x=1、y=3~4.5
防御コマンドに強く、攻撃コマンドに弱い。
(補正)a=(先攻の時)0.5~0.75_(後攻の時)0、b=0、x=1、y=0
上の3項だけで様相を理解できる人は本当に賢い人だと思います。
が、流石にこれでは説明が悪いと思いますので、噛み砕いて。
(下の例では全て技レベル1を前提とします。)
この時、受ける側の防御力には3倍という補正値がかかりますから、
50-25×3=-25
という事で、攻撃した側に25のカウンターダメージがいきます。
両者とも攻撃コマンドを選んでいます。よって、先ほどと違い、どちらも一発ずつ攻撃を受けます。
攻撃コマンドはどの補正値にも影響を与えませんから、
50-25 =25
50-25 = 25
よって、両者に25のダメージが入ります。
当然、両者ともノーダメージです。
防御側からは主導的にダメージを与えることはありません。
特殊コマンドは上の補正bにあるとおり、相手の防御力を無視して攻撃することが出来ますので、
25-0=25
よって防御した側に25のダメージが入ります。
実は特殊には自身の防御力をも無視させてしまうという性能がありますので、
25-0=25
50-0=50
特殊側に50、攻撃側に25のダメージが入ります。
さらにさらに、特殊コマンドは先に攻撃を受けていると体勢を崩してしまい、発動できません。
50-0=0
0-0=0
特殊側だけに50のダメージが入ります。
上の2例から分かる通り、この場合も先攻を取った者のみが行動を取れます。よって、
25-0=0
後攻に25のダメージが入ります。
特殊コマンドは防御力無視という魅力がありますが、色々と制約がありますので、相手の攻撃コマンドには特に注意を払いましょう。
そして、特殊コマンドは先攻を取って初めて真価を発揮するコマンドです。相手より敏捷力を上回るためには、装備選択フェーズにて使う装備を吟味しなくてはなりません。戦いは装備選択フェーズの時点で始まっているのです。
リリース版での性能ではこちらで説明する性能から変更が生じている場合があるのでご了承ください。
スキル名「筋トレ剣」
使用可能装備「ダンベルのダンビラ」
技の威力は通常と同じだが、次のターンからの自身の攻撃力が最大1.5倍になる。
スキル名「バックナックル」
使用可能装備「裏拳サック」
自分の現存HPと最大HPとの割合によってダメージが変化する。限界ギリギリで放つと大体4倍になる。
スキル名「ラージインパクト」
使用可能装備「ラージハンマー」
単純に1.5倍の威力を持つ攻撃を放つ。技レベルも加味すれば、レベル1の攻撃の2.25倍。
スキル名「リスクガード」
使用可能装備「諸刃の盾」
向かう相手が攻撃コマンドなら大カウンターをお見舞いするが、そうでないと現技レベルでの通常特殊コマンドと同等のダメージを受けてしまう。
スキル名「カスミガード」
使用可能装備「流水の盾」
相手が攻撃コマンドなら通常と同じ効果になるが、相手が防御コマンドなら現技レベルでの通常特殊コマンドと同等のダメージを相手に与える。
スキル名「ダムガード」
使用可能装備「堰堤(エンテイ)の盾」
使用したら相手の技レベルを全て1に戻すという凶悪極まりない技。
スキル名「火炎魔法アッチ」
使用可能装備「炎のアミュレット」
最大150ダメージを与える。
定数ダメージとあるが、実は技レベルの値に影響を受ける。
スキル名「硬化魔法カッタ」
使用可能装備「石の遺志」
自身の防御力を最大1.5倍にする。
副次効果として、スキル使用ターンは相手から受ける攻撃ダメージを少し軽減する。
スキル名「治癒魔法キモチ∃」
使用可能装備「癒しのイヤリング」
HPを最大150回復させる。
以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。