毎度お世話になります。
先物といえば、原油とか金とかが一般的で、食べ物としては、かろうじてトウモロコシや大豆の様な物の取り扱いがある程度です。
素人の意見を申しますが、先物は「将来その対象物を、将来購入する権利を買う物」という趣旨に立ち返れば、レタスとかトマトとか日持ちがしない物こそを対象にした方が良い様に思えてしまいます。
なぜなら、米などは特にそうですが、日持ちがする食べ物であれば、現物を大量に買って保存しておけば、わざわざ先物に手を出さなくても、その対象に投資できてしまうからです。
さて、その意見には今回は深く立ち入らず、次の話題にうつるのですが、かつて「下流は太る」というタイトルの本がベストセラーになったことがあると思います。かつては「働かざる物食うべからず」と表現するとマイルドに感じますが、乱暴な表現をすると、そもそもろくに稼げない者は野垂れ死んでも仕方ない、という社会が現実だったのです。
それが「貧乏人は麦を食え」と発言したことだけでもとりあえず批判は受ける社会へ、と時代はうつりました。そして件の本の話に戻ると、稼げない人でもそれなりにおいしいものを目一杯食べることはできるけども、太るくらいのことは受け入れてくださいね、と、格差社会になったとはいえ、ある意味(本当にそうなのかどうか良くはわからないけど多分)平等な社会になりつつあるのです。
ろくに読んでもいない本を引き合いに出して乱暴にまとめましたが、ここでまた無理やりベーシックインカム論に話をうつします。またまた一言でまとめますが、ある国の国民であるだけで定期的に国からお金がもらえる、というのがベーシックインカムです。それに対して私が提案したいのが、ベーシックコモディティなのです。昔の配給のイメージが残っている世代の方にはネガティブな印象でしょうけども、最低限の、贅沢品でない衣食住については、何もしなくても国が保障しますよ、ということです。
で、最近本当に野菜が高くなったと感じるのですが、野菜が贅沢品である様な社会には、個人的になって欲しくない、とか思います。野菜先物なんていうものが仮にできたとして、おそらくそれは野菜のさらなる高騰につながるのだと思います。
というわけで、野菜先物vsベーシックコモディティという、ある意味真逆の提案をいっぺんにしてしまう形となりましたが、今回は終わりにいたします。