設立当時は在留フィリピン人向けに国際電話事業を行っていましたが
現在は国内・国外の通信事業に注力しており
売上の50%近くを国内のMVNO向け通信サービスによって稼いでいる会社です
後からも書きますがフィリピン国内通信事業の成長が目覚ましく、次の柱になる可能性もありそう
2016年から2019年まで下落した数字は無く
増収増益を続ける成長銘柄です
2021年の四季報予想まで含めた年平均成長率は
売上高:17.4% 営業利益:31.5% BPS:61.0% EPS:45.8%
となっており、10~30%の成長に期待します
セグメント別の業績を見ると
国内通信(右上)の売上高が順調に増加、医療・美容も堅調ですが
フィリピン国内通信(中央上)の成長が著しいです
法人向けインターネット接続サービスが好調なようで
事業拡大のための投資も継続中とのことです
フィリピンでの成長が今後も続く理由として地理、人口ピラミッドの形、GDP成長率などをあげていますが
過去の傾向から一人当たりGDPが3,000ドルを突破した国では
衣食住が満たされ、自動車や白物家電などの需要が高まるようで
それがインターネット接続サービスの拡大に繋がっているのかなと思います
アジア圏でのGDP成長率のランキングと2018年の一人当たりGDPです
フィリピンよりも高い成長率の国はありますが
3,000ドルを突破し次の需要が生まれるタイミングにあることがわかります
次の候補にベトナム、ラオスが上がりそうですから
同じ方法で開拓が進められれば更に大きな成長にも期待出来そう
2019年のROEが低下していますが、これは2018年6月にマザーズへ上場し
資金を得たことによるものです
インターネット回線の敷設という投資先が明確にあるので
ここから更に落ちていくようなことは無いだろうと思っています
自己資本比率46%
毎年プラスの営業CF
投資CFが大きいのはインターネット回線敷設の必要があり納得できます
上場による資金と利益剰余金もあるので
財務健全度に問題は無いと判断します
来年度の利益予想と資産状況から計算した1株価値は下のようになりました
営業利益12億円、現金26億円を含む流動資産50億円
発行株式数1200万株などから計算した1株価値は1182円となっており
2020年2月28日の株価終値1192円は1株価値と同レベルにあります
配当利回りと利益成長率から計算したPERレシオは下のようになりました
配当利回りが0になっていますが現在のIPSは投資資金を必要としているため
しばらく無配が継続するだろうと思います
PERは22.9倍となっていますが
成長率を25%・30%で計算した結果PERレシオは1.09~1.31あり
割高も割安も示していません
チャートを見ると、上場後に高騰したものの失速
現在は1,000~1,600円のレンジに入っているように見えます
信用売り残は無く、信用買い残が44万株残っています
以上の内容から
IPSは大きな成長を続けており、価格も割高な状態に無いため
買っていきたい銘柄です
市場環境は新型コロナウイルスによるパニック売りで最悪ですが
日本のテレワーク対応の需要増加を見ると
インターネット接続サービスを展開する会社にとっては追い風と考えていいと思います
今回の下落の際に100株1210円で買っていて既にマイナス評価額です(ヽ''ω`)
信用買い残も残っているしもう少し待てばよかったかなと反省しています