パワーソリューションズは、金融機関向けの業務コンサルティング、システム開発、運用をメインに行っている会社です
単発で開発されてきたシステムをまとめ上げることを強みとしており
自動化の進む金融機関をシステム面からサポート
また、それに留まらない事業展開を進めていく方針
具体的な事例として横須賀市のRPA導入(ロボティック・プロセス・オートメーション)を支援
職員の業務を自動化することでサービスの品質向上を目指しています
AIによって人間の仕事が減るというのが今の潮流であり、拡大余地はあるように思います
2019年10月にマザーズへ上場したばかりでデータが少ないですが
今のところ2020年予想まで増収増益のペースです
EPSが成長していませんが、これは新株予約権行使による発行株式数の増加が原因で
2020年以降137万株になることを想定した結果です
純利益は8~10%程度の成長が見込まれています
営業利益率が10%を超えることを意識しているようです
ROEが前年度から低下しているのは、株式発行により自己資産が増えたことが原因です
自己資金の使い道として
最新のIRニュースで「i-nest1号ファンド」への出資を報告しています
パワーソリューションズのRPA関連事業を展開する為に、外部の小型事業を育成し
将来的に顧客にしていく目的のようです
自己資本比率70%以上、有利子負債は微小
プラスの営業CF
株式発行によって資金にも余裕があり、配当は無し
今のところ財務健全度に問題は無いと判断します
来年度の利益予想と資産状況から計算した1株価値は下のようになりました
営業利益3億5000万円、現金11億円を含む流動資産20億円
発行株式数137万株などから計算した1株価値は3734円となっており
2020年2月26日の株価終値2743円は割安になっています
配当利回りと利益成長率から計算したPERレシオは下のようになりました
現在は無配であり成長率10%を想定したとしてもPER15倍は少し高く
PERレシオ0.65と、こちらは割高を示しています
上場して以来ダウントレンドを続けており株価は最安値の位置にあります
信用売り残は無く信用買い残が12万株あります
以上の内容から
パワーソリューションズは10%程度の成長に対しては割高の期待を持って上場したことから
失望感を伴った売りをこなしている最中であり
ひとまずはこの下落が落ち着くのを見守るのが無難ではないでしょうか
事業領域には拡大の余地があるように思うので
監視銘柄に加えて買ってもいいと思える価格(2000円ぐらいを目途)
になるまで待つこととします