議題:今後BCGは流行るか。
C「ここまで整理すると、AはBCGが流行る派、Bは流行らない派だよね?」
A「そうだよ。BCGは流行ると思うな。面白いゲームを作って、そのゲーム内アイテムをNFTにして売買するマーケットプレイス型であればポンジスキームではないし、流行ると思う。カードゲームなんかと親和性があると思う。」
B「それは理想論だよ。面白いゲームとクリプトは両立しないよ。」
A「なんで?」
B「だって、考えてみてよ。ゲームの開発には莫大な資金が必要なんだよ。継続的に必要なランニングコストがBCGで賄えるのかな」
A「最初にトークンやNFTを発行して資金調達をするところが多いよね。」
B「ゲーム開発だって、自社開発なら自社の費用で賄うし、投資家から資金調達して開発するから、資金調達先が変わるだけだよ。」
C「そしたら、ランニングコストも投資家から調達するのは?」
B「普通の継続課金型のアプリだったら、プレイヤーから調達できれば賄えるけど、BCGはプレイヤーも儲けたいでしょ?本来運営会社に入る資金がプレイヤーに分散されないかな。」
C「そうか、本来課金でアイテムを購入するところが、他のプレイヤーから購入するとなると、運営の懐に入るお金が手数料しかなくなるんだ」
B「だから、継続的な資金調達に向いていないから、ゲーム開発が進まないんだ。開発が進まないと面白さを追求した改善は難しいよ。」
A「でも、Bのいうことは、極論だよ。」
B「なんで?」
C「でも、普通のゲームとは違うし、的を射てるんじゃないかな。」
A「普通のゲームも収益の全てを開発費に回してるわけじゃないからだよ。」
C「つまり?」
A「普通のゲームも巡り巡って収益が投資家に分配されたり、自社の利益になったりで、常に開発費に回してるわけじゃない。BCGも、最初にNFTやトークンで資金調達をした後に、購入者がNFTやトークンを売却して利益を得るのは、投資家に対する配当と似てるところがあるんだよ。」
C「確かに」
A「結局、資金調達先が機関投資家から個人投資家に変わったと考えれば、大きな差異はないよ。」
B「でもランニングコストが賄えるかな?」
A「ゲーム内でも普通に課金を導入すればいいんだよ。面白いゲームなら、課金してもらえるはずだよ。あくまで、ブロックチェーンはおまけだよ。極一部の人が稼げるような仕組みであれば、面白さを追求できるよ」
B「そんなうまくいくかな~ブロックチェーンでゲームを作るのは難しいんだよ」
C「何はともあれ、理想論でも、うまくいくような仕組みは作れるわけだ。」
A「BCGというより、ゲーム開発に投資するイメージに近いかもしれないね。」
C「BCGが流行るかどうかはまだわからないけど、既存のゲームに組み込まれていく未来は見えたかもしれない。」