ロイヤリティポイントとは、以下のようなものを言います。
オンライン上のサイト訪問や、アンケートへの回答、商品購入などに与えられる忠実性を高めるためのポイント。一度でも購入した顧客に、次回も購入してもらう目的で与えられる得点。貯まったポイントに見合った景品や商品と交換するのが一般的(参照)。
要するに一定のサービスの利用や商品の購入に伴って消費者に与えられるポイントですね。
「Tポイント」や「楽天ポイント」をイメージしていただければわかるかと思います。
他には航空会社の「マイル」などがありますね。
しかし、既存のロイヤリティポイント制度には問題点があります。
既存制度では、ポイントを支給する企業や店舗がそれぞれ独自の別々のポイントを発行するため、消費者は複数の種類のポイントを保有することになります。
これが既存のロイヤリティポイント制度の弊害を産んでいるのです。
・ポイントカードを作ったけど数10ポイントしか貯めれず結局ポイントは使わないまま(言い換えれば、ポイントを使用するために必要な分のポイントを貯めるために長い期間がかかる)。
・ある店のポイントはその店でしか使えず、他の店で使うことはできない(発行されたポイントの60%は利用されていないとのデータあり)
・いろんな店舗のポイントカードで財布がパンパン
なんて経験みなさんおありですよね?
これが既存制度の問題点です。
ポイントが複雑多様化しすぎてしまい、ユーザー/消費者の利便性を損ねています。
理想的なロイヤルティポイントシステムの原理は次のようなものだと考えられます。
①ポイント同士が交換可能であること
ポイント同士が簡単に交換できることで、ポイント保有者はさまざまなポイント同士を交換し、特定のブランドのポイントを十分に集めることができるようになります。
②堅牢なセキュリティ
ポイントは消費者のもので、しかも交換できるので、ポイントは安全に管理・保管される必要があります。
③ポイント利用データ
ポイント利用データを追うことができれば、消費者の行動を予測し、それに応じてビジネス上の意思決定を下すのに役立ちます。そのため、この機能はポイント発行者にとって不可欠です。
④スムーズなユーザー体験
何よりも、ポイントシステムが消費者にとって使いやすいものである必要があります。
ブロックチェーンに基づいてロイヤリティポイント制度を構築すれば、先に述べた①から③までの要素を満たすことができます。
①ポイントのトークン化
ポイントをトークン化することで、取引所を介してポイント同士を交換できるようになります。
②分散型ネットワークによる堅牢なセキュリティ
ブロックチェーンの分散型ネットワークは多くの場合高いセキュリティを有しており、ポイント情報が改ざんされるおそれが低いため、堅牢なセキュリティを確保することができます。
③ブロックチェーンによるポイント利用履歴の記録
ブロックチェーンにポイント履歴を記録すれば、ポイント発行者は利用履歴をデータとして活用できます。その上。利用履歴を改ざんすることは困難であるため、データの信頼性は高いものとなります。
もっとも、スムーズなユーザー体験については、現在のブロックチェーンは使いにくいものが多く、ブロックチェーンによるロイヤリティポイントソリューションが抱える問題点といえます。
ロイヤリティポイントをトークン化し、分離・独立したポイント同士を結合させるというアイデアは数年前から存在します。
それにも関わらず、実装には至っていません。それは、次の理由に基づくと考えられます。
まずはじめに、ロイヤリティポイントの発行者とユーザーが新興技術であるブロックチェーンに馴染みのない点です。
ブロックチェーン技術は10年以上にわたって開発されてきましたが、それでもなお、技術的な障壁により、既存ビジネスによる採用からはまだ遠いです。秘密鍵の管理や取引所による取引、ウォレットの作成といった事項についてのノウハウは、技術者と少数の有識者以外には浸透していないのが現状です。
二点目の理由として、トランザクションフィーの処理の煩雑さが挙げられます。
現在、ほとんどのパブリックブロックチェーンでは、ユーザーがトークンを送金する際に必要な取引手数料として、送金したいトークンとは別に、そのチェーンのネイティブコインが要求されます。
例えばEthereum上で発行されたロイヤリティポイントトークンであれば、そのトークンを送金したい場合、ユーザーはETHを購入し、保有していなければありません。これはブロックチェーン技術に親しみのない者にとってはかなりのハードルです。
このような難点から、ロイヤリティポイントの問題点のソリューションとしてブロックチェーン技術が正式に採用・普及することはありませんでした。
さきほど述べた従来のブロックチェーンが持つ問題点は、TomoChainの性能及びプロダクトにより解決することができます。
TomoZは、ネイティブコインのTOMOではなく、送金したいTRC21トークンを取引手数料として利用できるようにする画期的なプロトコルで、TomoIssuerはTRC21トークンを発行するプロトコルです。
これらを利用すれば、ロイヤリティポイントとしてのTRC21トークンさえあればこれを送金することができるので、さきほど挙げた2つ目の問題点を解決できます。
TomoZ・TomoIssuerの詳細についてはこちらを参照ください。
TomoXは、TomoChain上で誰もがDEXを構築できるようにするプロトコルです。
TomoXは、ロイヤリティポイント制度との関係では、消費者がポイント同士をを交換するために必要となります。
また、分散型プロトコルであるため、高い安全性を持ちます。
これにより、ロイヤリティポイントを堅牢なセキュリティの下で交換することができるようになります。
TomoXは2019年第4四半期にテストネットを展開し、その後すぐにメインネットバージョンがリリースされる予定です。
TomoChainはProof of Stake Votingというコンセンサスアルゴリズムに基づくブロックチェーンで、TPSは2000、ブロックタイムは2秒、取引手数料はほぼゼロです(1 TOMOで数百万取引を処理可能)。
こうしたTomoChainの高いスケーラビリティにより、ロイヤリティポイントの大量の送受信などが可能になります。
ロイヤリティポイントは、ブランドの消費者基盤を作り上げる上で非常に重要です。
それにも関わらず、仕組みの設計が不十分で、多くの面で消費者を制限しています。
TomoChainが近い将来、このロイヤリティポイント制度のソリューションとなることを望みます。
・ウェブサイト: https://tomochain.com/
・日本公式LINEオープンチャット:https://line.me/ti/g2/AkVrIjS87LWavagGQ_JR-g
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