仮想通貨で非中央集権が実現できると信じる残念な人々がいます。
リテラシーの高い(と信じたい)ALISユーザにはそのような人はいないでしょう。
人類は狩猟採集民から農耕民に移行した時点で中央集権をベースに社会を作り上げてきました。
そこから、「人類の偉大な発明」である「分業」が生まれ、急激な生産性の向上により今に至ります。
それではなぜ今更仮想通貨で非中央集権が実現できると信じ、また、それが良いことだと信じられているのでしょうか?
さて、仮想通貨における中央集権とは「運営が通貨の生死をコントロールできる状態」を指し、非中央集権はP2Pのように個人が通貨をマイニングして取引でき、運営の手から離れている状態を言います。
ビットコインが非中央集権の代表として挙げられますが、それは利用ユーザ数が多くマイニングを行っている個人や組織が多いからです。
しかしビットコインのマイニングの中心は中国で70%を占めており、電気料金に生死を握られています。
そして今や多くの仮想通貨は通常通貨に価値を握られ、市場の投機商品(高値で売り安値で買う)に成り果ててしまいました。
取引所がノミ行為を行ったりもしていましたね。
このように仮想通貨は思いっきり国家の発行する通貨と国際市場に飲み込まれて中央集権に取り込まれてしまいました。
理由は簡単。
通常通貨との兌換性があったほうが生活において便利だからです。
ベネズエラが国家として仮想通貨を発行するという謎行為を行っており(それポイントカードだろ・・・)、もはや大混乱の仮想通貨市場。
本当に非中央集権が実現するには仮想通貨のみで成り立つ社会の構築が必要です。
ALISがそれを実現できるか期待しますが実現可能性は・・・。
仮想通貨で非中央集権が実現できると信じる人々の脳内にしか存在しえない幻想なのかもしれません。
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