4曲目
スターバックスに初入店した時の感想を綴った老害の叫び。
サードプレイスが理解できない弱者中年男性の斜に構えた屁理屈を歌にした。
【Ver1:男性ボーカル】
ピアノのリフとミドルテンポで哀愁漂うオシャラップにしてみた。
ポイント:「ニゲェのは苦手だ~♪」「ラリッてる!スコーン美味ぇ♪」「FANZA開いて股間を怒張ォォ~♪」
【Ver2:女性ボーカル】
お洒落れポップでしっとりした感じに仕上げた。
こちらもとても完成度が高いが、途中の無音パートのタメがちょっと長すぎるところが残念なところ。
ポイント:「感じるかわしのリビドーを~♪」
ザ・ステレオタイプなスタバ馴染めない陰キャソング。
~Lyric~
妻に連れられてようやく入店の覚悟が決まる
『すたぁばっくす』なるサテン。
もうミソジも通り越したわしには死ぬまで縁がないと思ってた。正直、なんでこんなに流行ってんのかわかんねぇ。
西洋かぶれの軟派者共!千利休の血を忘れたモダン気取り共!日本男児は黙って抹茶!こんな時代だからこそ大和魂を誇れ!クソ共!
......
...
「すみません、ユズシトラスティー1つ…」
ニゲぇのはニガテだ…
だいたいコーヒーだって俺から言わせりゃただのニゲぇ汁!クソ色の水!ウェッ!
弁当一食分かそれ以上の金を払ってまでそれを啜りに来るヤツらの気が知れねぇ。世も末。
嬉しそうに苦汁を嘗める群々、恍惚と啜る泥水。が正解の空間にいるワシ、もう無理、味噌汁飲みてぇ。
が、しかし、ここではわしは新参、郷に入ってはGO!でSit away!Let's order!!
ちょっとまて、『ベンティ』ってなんだ?てやんでぃ?
ショート、トールからのイタリア語!?
ざけんな言語を統一しろ南蛮が!節操のねぇオシャレ中毒者共が!
日本男児は黙って『てやんでぃ』!
よく分からねぇ呪文を唱えて茶を受け取る
テーブルを探して店内を見渡せば
老若男女がすまし顔。
で、パソコン開いたり参考書やらなんか資料並べてる。
は?ここ茶店ぞ!?
いちいちカフェインを摂取しなければ動けねぇ欠陥動物共が文化人気取ってる。苦ぇ汁で鈍った舌に糖分をぶち込んでラリってる!スコーンうめぇ。
ここに居る人間のどれだけが高尚で生産的な活動に勤しんでいるのか甚だ疑問に思ったわしは、席に着くなり妻の対面でFA〇ZA開いて股間を怒張!どうだ!クソったれ!
これこそが原始から続く人類の文化!
感じるか?わしのリビドーを!現代に汚染されたてめーらの金科玉条を崩す!わしのベンティこそモカ・ディック!
生き苦しさから醸成された サードプレイスをド突く!
いままで外から眺めているだけだった、謎多きお洒落空間のスターバックスに、三十路を過ぎてついに入店した。一人なら当然無理だったが妻に連れられながらという事で怖いもの見たさに腕を引かれるまま店内へ。そこで見た光景はこの世ならざる異界のようで心の底から恐怖した。店内に蠢く異常人どもはくっせぇ香水みたいにインテリドヤァ感ふりまいきながら佇んでてもう無理ゲロ吐きそう!!
っていうファーストインプレッション。
しかし、この異様な空間で過ごすうちにわしもサードプレイスの空気感にとりつかれその考えを改めることになるのだった...(それが5曲目)