聞き及んでいるのに言わないのも何なので一応書いておきます。
キノコ類は、他の野菜類に比べ、放射性セシウムを吸収蓄積しやすい食物として知られています。
どんな風に?
と知りたい方は、「きのこ 放射能」で ググっていろいろな文献を読んでください。
国の定めためちゃくちゃに高い食品放射能基準値である100ベクレル/kgは、本来なら放射能汚染物質としてドクロマークをつけてドラム缶などにいれなければならないかどうかのボーダーであり、
それ自体、極めて悪質な基準設定なのですが、
その基準値すらも越える野生キノコなどについてのニュースは、さすがに一般にも流れており、ググればいろいろな地域の野生キノコについての記事が出てきます。
しかし、本来このレベル以下の汚染なら安全とはけっして言えません。
そこでもっと安全な食物を求める人たちは、独自基準を設けている生協などから食材を購入しています。
といってもすべての生協が国より厳しい独自基準を設けているわけではありません。
関東方面ではホワイトフード、西日本ではグリーンコープが、日本では厳しい基準値を設けている生協であり、シンチレーション、ゲルマニウム半導体検知器などで測定して独自基準を下回ったものだけを販売しています。
それぞれの食品別基準値などは、当該生協のサイトなどをご参照ください。(ちなみに生活クラブはその二社に次ぐ基準値を設けていると言えます。)
また、レストランなどにおいて、独自に食材の放射能を測定し、設けられた基準値を越えるもの、いいえ、検出限界値を越えて少しでも放射能の検出されたものは使わないという試みも各地にあります。
閉店しましたが、京都にも有名なノンベクレルキッチンがあり、私もしばしば食事に行ってました。
店主とも知り合いでした。
店の片隅にはシンチレーションという放射能測定器があり、食材はサンプルを必ず測定していました。
その店主から聞いた話を次に書きます。
キノコ類は日本列島で、放射能が検出限界値以下のものを見つけるのが最も困難な食材である。
ある時、とある南の島(伏せます)で原木シイタケを作っている友人が、自信をもってシイタケを送ってきた。
絶対、放射性セシウムは出ないと思うが、一応測定し、レストランで使ってくれと言われた。
店のシンチレーションで測ったところ、残念ながら検出限界値を越えて微量のセシウムが検出されたので、当店では扱えないと連絡した。
連絡するのは非常に心苦しかった。
そのようにかなり南の島で気をつけて栽培されているキノコすら、ノンベクレルではない。
では、日本にノンベクレルキノコは存在するのか?
ノンベクレルキッチンの友人はプロとして、様々な土地の様々な食材を測定し、測定し、測定し続けてきたわけであるが、
数年前の時点の限界ある話として以下の話を聞いてほしい。
理由は解明できないが、丹後半島から淡路島にかけてのベルト地帯で産出されたキノコからはなぜかセシウムが検出されないことが多い。
それより、西や南でも検出されることが多いので、そのベルト地帯ではなぜ検出されないものが多々あるのかわからない。
ということだった。
いずれにしろ、食材は同一土地での同一栽培のサンプルをシンチレーションやゲルマニウム半導体検知器(こちらの方がより優れているという)で、測定したものでないとノンベクレルであることは保証できない。
またたとえ測定したものでも、測定項目以外の放射性物質については保証の限りではない。
日本からの食材を禁輸にしている国も多い。
以上を踏まえて、何をどの程度避けるか妥協するのかは、各自の選択であるとしか言いようがない。
追記
海産物についても測定していないものは常に危険にさらされていると思っていたほうがいい。
ただ、北海道に行ったときに聞いたのは、詳しい人たちが知識として分かち合っているのは、増毛漁港で水揚げされた、北海道西海岸の魚類は、日本近海では一般には最も放射能が低いケースが多いという。
旭川の友人が言っていたが、そのため、旭川からわざわざ増毛漁港まで魚類の買い付けに行く友人がいるという。
その旭川の友人はアリシスタではないが、FACEBOOKシェアにより、次のような僕の記事を読んだとき、そのことについて教えてくれた。
札幌の遠藤水産は、基本、増毛漁港直送の海産物を扱っているので「ナイスチョイスだ」と教えてくれたのである。