テクノロジー

【Web3とは?】これまでとどのように進化してきたか解説します。

クリプトDao君's icon'
  • クリプトDao君
  • 2022/07/18 04:27
Content image

 

【Web3とは?】

メタバースに続き、急速に話題を集めているキーワード「Web3(3.0)」。米国を中心にWeb3関連のスタートアップへの投資が目立ち、日本でもWeb3を視野に入れた企業やサービスが続々と誕生している。2022年1月に米ラスベガスで開催された家電やデジタルの展示会「CES 2022」でも、Web3関連のサービスが目立った。まさにビッグウエーブの到来として、注目を集めている。

 「Web3は次世代のインターネット」ともいわれるが、明確な定義は定まっていないという意見が多い。まだ新しい概念であり、また自身が所属する事業領域などバックグラウンドの違いで、定義や方向性は変わってくる。

 

Content image

 

インターネットが一般に使われるようになったのは、90年代〜2000年代の前半です。当時は、テキストを読んだり、メールをやり取りしたりする「一方通行のインターネット」時代。Webサイトは「ホームページ」と呼ばれていて、情報発信するのもごく一部の人たちだけ。インターネットの接続速度も遅かったため、画像を表示するときには別の作業をして時間を潰すほどでした。電話回線を使ってインターネットにつなぐ「ピーヒョロヒョロ〜」という音が懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。これがWeb1.0の時代です。

 

その後、インターネットは「常につながっている状態」になり、その速度も高速化。これにより、高画質な写真や動画も楽しめるようになりました。そして2007年1月には初代iPhoneが発表され、スマートフォンが爆発的に普及。よりインターネットが身近になり、ブログやFacebook、Twitter、Instagram、YouTubeなどを通じて誰もが情報発信できるようになりました。これが現在のWeb2.0時代です。

 

Web2.0の問題点

Content image

 

インターネットが生活に欠かせないものになった「Web2.0」時代には、大きな課題があります。それは、Google(Alphabet)、Apple、Facebook(Meta)、Amazonなどに世界中の個人情報が集中することで起こる、プライバシーの問題。そして、個人情報が特定企業のサーバーで集中管理されることにより、サイバー攻撃を受けやすいというセキュリティの問題です。

 

この課題を解決するのが、「ブロックチェーン」です。ブロックチェーンは、簡単に言うと「データを書き換えることを非常に困難にした」技術。世界中のコンピューターが分散してデータを管理しているので、不正ができず、突然システムがダウンすることもありません。ビットコインなどのクリプト(仮想通貨)も、2021年に話題となったNFTも、このブロックチェーン技術がベースになっています。

 

 

Web3.0が分かりやすい身近な例

 

Content image

Web2.0の時代では、インターネット上で買い物をしたり、送金したりするときには「銀行」や「クレジットカード会社」「決済代行会社」を経由する必要がありました。そして、国際送金には高額な手数料と時間がかかることが多く、受け取ったお金を自分の国で使うには、銀行から引き出す必要がありました。

 

これが、Web3.0の時代には、誰もが「世界共通のお金」を瞬時に送り合うことができるようになります(Peer to Peer/P2P/ピア・ツー・ピア)。すでに仮想通貨の取引・送金をしたことがある方、MetaMask(メタマスク)などを使っている方には身近と言える世界です。

 

Web3.0時代のインターネット

Content image

これまで、Facebook、Twitter、InstagramなどのWebサービスを使うには、ID・パスワードの登録やログインが必要でした。それぞれのサービスごとにID・パスワードを管理するのは、結構面倒ですよね。そして、各サービスに個人情報を登録して、行動履歴や購買履歴がデータとして残っていくことで、ユーザーの情報は「お金」に換えられていきます。個人情報があれば、広告で儲けることができるからですね。そのため、サービスを提供する事業者(プラットフォーマー)は、より多くのユーザーを囲い込んでいくことに全力を注ぎます。

 

また、こうした多くのユーザーが集まるプラットフォーム上でサービスを提供するには「手数料」が必要で、この負担が重すぎることも問題になっています(たとえばAppleのアプリ内課金では、最大30%の手数料が徴収されています)。

 

これに対して、Web3.0時代に普及するのは、ブロックチェーンの技術を使った「分散型アプリケーション(DApps)」です。これは、先に出てきたMetaMask(メタマスク)のようなウォレットを接続するだけで、簡単にサービスを利用できるもの。ウォレットの管理は自己責任であり、サービスと接続する際に注意は必要ですが、これに慣れると「ID・パスワード」でログインするサービスは「面倒だな」と感じるようになるはずです。

 

 

「信頼」が必要ない時代へ

Content image

Web3.0の大きな特徴は、「 Trustless /トラストレス=信用が不要」ということ。プログラムで動くブロックチェーン技術がベースになっているため、都合の悪いデータを後から消すことも、書き換えることもできないからです。そして、「Verifiablity =検証可能性」があり、インターネット上で誰もがデータを検証できることも特徴です。

 

※ウォレットの履歴も、アドレスが分かれば誰でも見られるようになっています。

Supporter profile iconSupporter profile icon
Article tip 2人がサポートしています
獲得ALIS: Article like 147.21 ALIS Article tip 5.20 ALIS
クリプトDao君's icon'
  • クリプトDao君
  • @adsenee

投稿者の人気記事
コメントする
コメントする
こちらもおすすめ!
Eye catch
他カテゴリ

ALISのシステム概観

Like token Tip token
5.00 ALIS
Eye catch
クリプト

ブロックチェーンの51%攻撃ってなに

Like token Tip token
0.00 ALIS
Eye catch
テクノロジー

オープンソースプロジェクトに参加して自己肯定感を高める

Like token Tip token
85.05 ALIS
Eye catch
ゲーム

ドラクエで学ぶオーバフロー

Like token Tip token
30.10 ALIS
Eye catch
クリプト

Bitcoinの価値の源泉は、PoWによる電気代ではなくて"競争原理"だった。

Like token Tip token
159.32 ALIS
Eye catch
クリプト

Bitcoin史 〜0.00076ドルから6万ドルへの歩み〜

Like token Tip token
947.13 ALIS
Eye catch
クリプト

約2年間ブロックチェ-ンゲームをして

Like token Tip token
61.20 ALIS
Eye catch
テクノロジー

iOS15 配信開始!!

Like token Tip token
7.20 ALIS
Eye catch
クリプト

ジョークコインとして出発したDogecoin(ドージコイン)の誕生から現在まで。注目される非証券性🐶

Like token Tip token
38.31 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

機械学習を体験してみよう!(難易度低)

Like token Tip token
69.82 ALIS
Eye catch
クリプト

Uniswap v3を完全に理解した

Like token Tip token
18.92 ALIS
Eye catch
クリプト

17万円のPCでTwitterやってるのはもったいないのでETHマイニングを始めた話

Like token Tip token
46.60 ALIS