CPPの長所
①dynamic stabilizerである短外旋筋群の多くを温存できる
②static stabilizer である関節包靭帯を温存できる
③脱臼抵抗性が期待できる
④早期回復が期待できる
⑤股関節緊張が保たれ従来PLに比して脚長を伸ばして安定性を上げる必要がない場合が多い
⑥ステム側の処置は従来の後方アプローチとほとんど変わらず、小転子の確認がしやすいことから大腿骨頸部骨切りレベルの設定が容易である
⑦術中困れば切り上げを行い、段階的に従来の後方アプローチまで変更が容易である
⑧慣れれば手術時間は従来の後方アプローチと大差なく、出血量の減少が期待できる
問題点
①寛骨臼側は直視しにくく、関節唇削除などでは、指での触知、外転させて関節包の緊張を緩める、レトラクターを用いる、などの工夫が必要である。